グリーン・デイの "Boulevard Of Broken Dreams" (2004)
けっこう前から知ってたんだけど、最近ふと思い出して、初めて歌詞を見てみた。
こんなに重い内容だったのか...と、ちょっと驚き。
歌詞の内容を気にしたことがなかったから、ただただ超かっこいい曲だとしか思っていなかった。
歌詞気にせずに聴きまくっていた曲、実はけっこう多いから少しずつ知っていくのもいいかも。
少し遅れましたが、先日行われたユーロビジョン・ソング・コンテスト2023の感想です!
まずは、26か国中特に好きだった10か国のパフォーマンスについて!
個人的なベスト10ですが、順位を付けようとするとめっちゃ悩むので順位は付けられません!
オーストリア / Teya & Selena "Who The Hell Is Edgar ?"
コンテストの1組目から、当たりでした。ダンサブルなリズムに素直にハマった感じです。思想の強そうな女性アーティスト2人組だから、何かを訴えるような感情的なパフォーマンスになるかと思いきや、楽しいリズム・ポップで会場が湧いてましたね。皮肉曲ですが、しっかりお笑いにもなってます。
セルビア / Luke Black "Samo Mi Se Spava"
いろいろ思うところはあるのですが、一つ確かなのは、彼はゲーマーなのでしょう...。オープニングからめちゃくちゃかっこよくて、個人的にはパフォーマンスは終始好きでした。まさかパフォーマンス中にスクリーンに現れたボスと戦うことになるとは思いませんでしたし、奇妙なダンスをメインに、歌唱をやや控えめにする感じも好きです。ちなみに、"Samo Mi Se Spava" は「ずっと寝ていたい」という意味で、引きこもり的な内容が目立つ曲です。
ポーランド / Blanka "Solo"
真剣な表情で感情的な歌を熱唱するアーティストが多い中、ポーランドのブランカさんのパフォーマンスは超ポップで、順番もベストタイミングだったのではないでしょうか。南国感100%の快楽的な "Solo" のパフォーマンスはとにかく聴きやすくて、耳に残るものでしたし、今考えれば振り付けとかもすごかったなあと思います。
キプロス / Andrew Lambrou "Break A Broken Heart"
熱唱系で1番好きだったのはこれでしょうか。決勝前から良さそうだなと思っていた曲ですが、決勝のパフォーマンスはやはりすごくかっこよかったです。アンドリューさんの衣装といい落水の演出といい、滝修行しているみたいで、彼のパフォーマンスがより一層勇ましく見えましたね。
フィンランド / Kaarija "Cha Cha Cha"
一番最初に大興奮したやつですね、最終的に一番応援してたのがフィンランドです。自分は事前に決勝進出者の曲やパフォーマンスを深く調べることなしに、決勝を初見で楽しもうとしていたのですが、その中でフィンランドのカーリヤさんのパフォーマンスは思いっきりずば抜けてました。ただただ楽しい、それだけ...って感じで、本人の事前のコメントとかも全部なるほどってなりましたね。他と大きく違ったのは、お客さん(視聴者)参加型だったことではないでしょうか。全組のパフォーマンスが終わった後も、コンテストの重要な局面の節々で会場で「カーリヤ・コール」や「チャチャチャ・コール」が巻き起こっていて、司会者もとどめが効かないカーリヤ・フィーバーに困っている様子でした。
オーストラリア / Voyager "Promise"
今回のコンテストでは最初のロック・アクトで、やっとロックが聴けました。クロアチアのレット・3を除くとオーストラリアのヴォイジャーはどう見ても他より年齢層の高いベテラン・バンドといった感じで、他とは違う、ベテランのかっこよさがありましたね。ただ、その割に曲は大衆受けするポップなものでもあって、例えばザ・ブラック・キーズの "Lonely Boy" みたいな、ロック・ヒットのお手本のようでもありました。これでまだ世界ブレイクはできていないバンドですから、市場は不公平ですよね...。
モルドバ / Pasha Parfeni "Soarele Si Luna"
本当にぞくぞくする儀式のようなパフォーマンス...!やっぱり夢中になりました。今年2月にサム・スミスがグラミー賞で "Unholy" のパフォーマンスを悪魔の儀式を想起させる演出で行い話題になりましたが、こういうコンセプトのパフォーマンスも全然ありですね。"Soarele Si Luna" は「太陽と月」という意味で、趣旨が一つに貫かれているのは素敵です。
ノルウェー / Alessandra "Queen Of Kings"
今度は迫力あるディズニー映画のようなパフォーマンス!とても力強い歌唱に魅了されましたね。ノルウェーはおとぎ話に出てくる妖精のような音楽スタイル(何言ってるか分からなかったらすみません)で有名なオーロラの出身地ですが、アレッサンドラさんも何か通じるものがあるのかもしれません。
ドイツ / Lord Of The Lost "Blood & Glitter"
去年は確かヘビメタはいなかったので、個人的には初めて見たユーロビジョンのメタル・パフォーマンスです。...いやはや、めちゃくちゃかっこいいですね。メタル・ソングのヒット曲が持っているものを全部持っている曲のような気がして、バンドもスリップノットみたいに爆売れしているバンドのように見えます。もちろん演出も最高で、ものすごい興奮モノでした。
イギリス / Mae Muller "I Wrote A Song"
これぞUKポップ・ヒットの典型!...といった感じで、プロモーションを頑張らなくても自然にヒットしそうな曲だなと思いました。パフォーマンスも、とても凝っていて絶対に飽きないようになってましたね。出番は最後でしたが、トリとしても最強のチル・パフォーマンスでした。
結果!!結果について!!結果こうなりましたが...、
> スウェーデン強い!!!強かった!!!女性初のユーロビジョン2連覇をかけて今大会に挑んだスウェーデン代表ロリーンさん、事前調査でもかなり有力な優勝候補だったらしく、確かに野性的な "Tattoo" のパフォーマンスはド迫力でした。各国(35か国)の審査員票 + 視聴者投票で最終ポイントが決まりますが、審査員票の時点で2位以下と大差をつけるぶっちぎりのトップで、視聴者投票でも高ポイントを獲得して逃げ切った形です。新たに歴史が作られましたね...!それなのに、ロリーンさんは終始ナーバスになっていて、優勝が決まるか否かの直前も、決まった後も何が起こっているのか受け入れきれてない様子で、ものすごくリアルでした。優勝者はコンテストの最後に披露曲をもう一度パフォーマンスすることになっているのですが、感情がぐちゃぐちゃになった状態でよく最後も完璧にやれてたな...と尊敬するばかりです。
> そしてフィンランドは残念!!本当に推してたから審査員票の段階で思ったより点数が伸びなくてきつかったし、だからこそどこかの国がフィンランドをナンバーワンに評価したときは毎回飛び上がってて、会場もそうなるたびにカーリヤ・コールで大熱狂してて嬉しかった!!そしてドキドキした視聴者投票...、観客参加型のパフォーマンスで自分と同じように一目ぼれした視聴者も大勢いた確信があったから絶対ポイントは高いだろうなと期待してたけど、その期待以上のものすごいポイントを実際に視聴者投票で得て、一気に暫定1位に飛び上がったときは一番興奮しました。最終的には「スウェーデン vs. フィンランド」という北欧対決になったわけですが、緊張の最終結果発表を前にロリーンさんはナーバスになってただただ祈っていたのに対し、カーリヤさんは状況を受け入れて覚悟を決め、「どんな結果でもかかってこい」といったスタンスで状況を楽しみにいってたのも対照的で興奮モノでしたね。結果優勝は叶わず2位でしたが、去年のサム・ライダーみたいにカーリヤさんは一気に著名人になりました。
> イスラエルやイタリアは推し国ではなかったのですが、評価されるのも全然納得できます。イスラエルは Noa Kirel さんという国民的歌手が出場していたのですが、披露曲 "Unicorn" のパフォーマンスの後半で、「私のダンスが見たい!?」と叫んでからの信じられないくらいハイレベルなダンス・パフォーマンスは圧倒的でした。イタリアのマルコ・メンゴーニさんのパフォーマンスも、今大会では最強のバラード・パフォーマンスだったと思います。
> 去年のユーロビジョンでは、視聴者投票でウクライナが一気に暫定1位に躍り出てそのまま優勝してしまったほか、セルビアも下位から一気に暫定4位ぐらいにまで上がっていました。このような「視聴者投票の番狂わせ」は恒例なのかもしれませんが、今年それが起こったのがフィンランドとノルウェーで、やっぱり推し国が急上昇すると嬉しいですね。ウクライナは今年は残念ながら視聴者投票による爆上がりは起きず、6位でしたが、異質な黒人・白人デュオによる近未来的なパフォーマンスは唯一無二で、シネマチックな音楽も良かったです。
> ベルギーも良かった!!自分のベスト10には入らなかったけど、代表の Gustaph さんのR&Bチックな "Because Of You" のパフォーマンスはのびのびしていて自由でとにかく爽快!終わり方もすごく好きでした。そしてエストニアの Alika さんのバラード "Bridges" も、ひとりでに鳴るピアノを基調にしながらも力強い歌唱で魅せていて目が離せませんでしたね。
> ロックについて!オーストラリアが9位に入ってくれました!正直もっと評価されても良かったんじゃないか、とか視聴者投票のポイントが少ない、とか思うところはあるのですが、それでもトップ10です!素晴らしい結果!...ただ、ドイツの最下位は現代の音楽市場を表しているようにも感じられて、うーん...って感じ。確かにヘビメタは人によって好き嫌いは分かれるだろうし、若い世代には特に支持されにくいジャンルだと思うけど、"Blood & Glitter" は普通に聴きやすかったし、ヘビメタに興味の薄い自分でも楽しめたから最下位は不満ですね。不満!
> チェコも印象的だったな~!ミステリアスでちょっとホラーなパフォーマンス、これまた独特ですごいです!あのスクリーンの使い方は天才だと思いました(うまく説明できませんが)。11位以下でも、やはりクロアチアのパフォーマンスは独特で、軍隊のマーチがテーマになっているものでしたが、パフォーマンスのコミカルさでいえば今大会はクロアチアの圧勝です(前回大会だったらノルウェーの圧勝)。こういうパフォーマンスは順位で表せば両極端のどちらかに傾くように予想されるのですが、結果は意外と真ん中あたりの順位でしたね。きりがないのでレビューはここまでにしておきますが、とにかく全組良かったです!少し硬い話ではありますが、チャートにもユーロビジョン効果が色濃く表れることを強く期待します。一組でも多く、今年のユーロビジョンから大スターが出てきてほしいですからね!
視聴者投票は、どこからでもできるらしいから、おそらく日本からでもできる...。
通信料とか有料だけど、興奮した自分の推し国に、一票入れられる...。
ユーロビジョンに、参加できる...。
大人になったら、投票してみようかな...。
...すみません、もう大人になってました。