江戸時代に、数村を管理下に置き、
苗字・帯刀を許された割元庄屋であった美濃地家。
母屋(中)と米倉(右)が、国登録有形文化財に登録され、
無料で公開されています。

堅牢な長屋門をくぐると、

大きな母屋に圧倒されます。

豪雪地帯にあるため、屋根は急こう配の茅葺です。
カヤの葺き替えには、地元の物では足りないので、
遠く熊本県から調達するそうです。

ただ見て回るだけでは、あまり興味も湧きませんが、
どこからか現れたおじさんが、詳しく丁寧に説明して下さったので、
とても面白くて引き込まれてしまいました。
土間では火を焚き、燻(いぶ)して家屋を害虫などから守ります。

座敷に上がります。
ここは、代官などの支配階級者の接待のための座敷の間があるのが特徴です。

大きな神棚は、全国にも4軒ほどしかないという格式高い設えです。

出雲の宮大工によるという細工は素晴らしく、
扉は全部開くようになっています。

欄間の細工も、凝ったものです。

各部屋も、調度品は畳の上に置かない、
プライバシーを守るため、ふすまは両方から開かない、
書院造の奥に荷物を置く小部屋を設けるなど、工夫が凝らされています。


昔のままの風呂場、

ふすまで隠された箱階段、二階も全部見せていただきました。

たくさん書いたので、米倉編は次に回します。
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