奥出雲・木次線のスイッチバック

2023年11月11日 | 旅行
奥出雲を走る木次(きすき)線は、
島根県の宍道(しんじ)駅から広島県の備後落合駅までを結ぶ
全長81.9キロのローカル線です。


この木次線ローカル列車に乗って、
出雲坂根~三井野原の間のスイッチバックを体験するのが、
今回のツアーのメインです。


ここでは、観光トロッコ列車『奥出雲おろち号』が運行されていますが、
土日に一往復だけ。
それも、車両の老朽化のため、今月で廃止になります。
どの日も満席のため、もう乗ることはできません。





私たちはバスで出雲横田駅まで行って、列車に乗ります。

出雲横田は、雲州そろばんの産地として有名な所です。
駅の隣の『雲州そろばん伝統産業会館』



また出雲横田は、スサノオノミコトがヤマタノオロチを退治した後、
妻となった奇稲田姫(くしいなだひめ)が生まれた地と言われています。

木次線沿線には、神話の原風景が漂っていて、
和風の駅舎は、出雲大社を模したものです。



一両編成の列車がやって来ました。



私は座れなかったので、(と言うか、座るつもりがなかったので、)
列車の一番後ろの特等席に陣取ります。



スイッチバックを下って来た列車が、宍道方面に向かって行きます。



私たちの列車は、八川を過ぎ、ススキの原をキーキーと、

田園風景の間をキーキキキーと、

紅葉の中をキキキキキーと、

叫び声をあげながら、上って行きます。


平日でもローカル列車狙いの撮り鉄がいたので、
土日は、おろち号目当ての撮り鉄がスゴイでしょうね。

私は足を踏ん張り、過ぎ去って行く後ろの景色を眺めて・・・

標高564mの出雲坂根駅に着きました!



ここから、スイッチバックが始まります。



運転士さんが、後ろの運転台にやって来ました。



左の線路を上って来た列車は、次は右の線路を上って行きます。


立っていた私に、素晴らしいご褒美です。

列車は、このボックスの先で突然停車しました。
また折り返して右の線路を上って行くんですね。

運転士さんは、行ったり来たり大変です。


トンネルをいくつも抜け、標高差162mをあえぎながら、


JR西日本で一番高い駅、726mの三井野原駅に到着です。

ここは、高天原。


本当に、お疲れさまでした。



列車の中から見えたのは、車が走る道『おろちループ』です。


(完)
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

奥出雲・鬼の舌震を歩く

2023年11月10日 | 旅行


一度は来てみたかった『鬼の舌震(おにのしたぶるい)』。




紅葉が、一部見頃です。


2kmに及ぶ渓谷には、バリアフリーの道も整備されています。



幾つもの橋を渡り、奇岩を眺めながら・・・





鬼の試刀岩。


水瓶岩。


畳岩。


鬼の落涙岩。


バリアフリーでない道をどんどん下って行ったので・・・


最後は、あの橋まで上って行かなければなりません。
もう、汗びっしょり!



* * * 

やっとあり付けた昼食は、「黒毛和牛すき焼き御膳」。

添乗員さんが
「すき焼きと言っても、肉が200gなんて期待しないで下さい。
ほんの80gですから・・・」と、しっかり念押しされましたが、
どうしてどうして、柔らかくて美味しい肉で、お腹いっぱい!

美味しい仁多米をおかわりする人たちを、
「私たち、食が細くなったねぇ」と眺めていました。



* * *


食事の後は、亀嵩温泉♨へ。

亀嵩は、松本清張の『砂の器』の舞台になった地です。

「ここはかめだけ うさぎはいない」
(町のキャッチコピーのようです。
亀は見ませんでしたが、カメムシはいました。)


亀嵩温泉・玉峰山荘。
以前、登山ツアーでこの近くの玉峰山(820m)に登った後、
入浴しに来たことがあります。
(あの頃はまだまだ若くて元気、楽しく登山していたなぁ・・・)
十数年前の懐かしい思い出です。


次は、ローカル列車に乗ります。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ツワブキ(石蕗)の花

2023年11月08日 | 
画家・安野光雅さんの故郷、島根県津和野。
津和野の語源は「つわぶきの生い茂る野」といわれており、
町の花にもなっているそうです。


わが家の庭に今年の春から仲間入りした「ツワブキ」が、
10月下旬から咲き始めました。


花が少ない晩秋に黄色い花を咲かせてくれるのは、
寒い冬に向かう気分を引き立たせてくれる貴重な存在です。


まだ咲いている「オキザリス」と。


これから紅葉に向かう「モミジ」と。



せっかく咲いているのに申し訳ないけれど、
石蕗なので、石のそばに植え替えてみました。


コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

安野光雅展

2023年11月07日 | 美術館・アート・文化財

もう、開催期間も終盤ですが、終盤だから?
訪れる人の多さよ!

私たちも、3年前に亡くなられた安野さんの優しい絵を
また見たくてやって来ました。


島根県津和野町出身の安野さん。
津和野駅前にある、安野さんの美術館に行ったことがあります。
もう、ずいぶん前の事です。
子どもからお年寄りまで、みんなが楽しくなる絵や、
懐かしい原風景の美術館でした。


「よし、次は津和野へ行こう!」
意気軒昂な年配の女性二人連れがいらっしゃいました。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

「散歩が楽しくなる 雑草手帳」

2023年11月06日 | 本・よもやま話
雑草の、楽しい雑学です。



例えば・・・「ヨモギ」
別名:もち草
葉の裏には毛が密生しているので白く、
この毛が粘りを出すので、餅のつなぎとして用いられた。
(良い香りだけではなかったんですね。)

もう一つの別名:もぐさ
お灸のもぐさは、ヨモギの葉裏の毛を集めたもの。
ヨモギの名は、『える』に由来する。
(これぞ雑学!)



「フキ」
フキの語源は、
葉が柔らかくお尻を拭くのに利用したことから『拭き』に由来する。

アイヌの民話に登場する『コロポックル』は、
アイヌ語で『フキの下の住人』という意味。
このフキは、大型の秋田フキという種類。



「セイタカアワダチソウ」
空き地・野原、どこにでも咲いている、繁殖力旺盛な外来植物ですね。
根から毒の成分を出して、他の植物を凌駕してしまうのですが、
結局、自分もその毒にやられて自滅してしまうというおバカさん。

一時期、花粉症の原因植物とされましたが、それは濡れ衣で、
真犯人は、『ブタクサ』でした。




「オオイヌノフグリ(大犬の陰嚢)」
『ヘクソカズラ』や『ハキダメギク』と並んで、
「かわいそうな名前」と紹介されることが多い植物です。

方言名では、そのものズバリ、
『イヌノキンタマ』と呼ぶ地方もあります。
名前が猥褻だとされ、『瑠璃唐草』・『星の瞳』などが提案されるも、
結局、定着しなかった。

属名(学名の前半の部分)は「ベロニカ」。
重い十字架を背負ってゴルゴダの丘へ連行されるキリストの、
顔の汗を拭いてあげた女性のハンカチに、
キリストの顔が浮かび上がるという奇跡が起きた。
この女性の名がベロニカである。
オオイヌノフグリの花には、キリストらしい人の顔が見える。
これがベロニカと呼ばれる由縁である。

(知らなかった!!)
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする