「おいしいボタニカル・アート」展

2023年11月18日 | 美術館・アート・文化財
会期終了が迫った美術展が、立て込んでいます。



今日は、英国キュー王立植物園の所蔵作品を紹介する特別展
「おいしいボタニカル・アート 食を彩る植物のものがたり」。

英国の食文化や歴史を伝える展覧会です。


ボタニカル・アートとは、
研究目的に精緻に描かれた植物画で、
基本的には、一画面に一種の植物のみを描いたものです。

かの植物学者・牧野富太郎博士の描かれたような絵が、
ズラリと並んでいます。
博士も植物の鮮やかな色を正確に表現するため、
英国製の絵の具を使ったそうです。





* *


野菜や果物、ハーブ、スパイスなどを細密に描いたボタニカル・アートは、
17世紀の大航海時代、英国で急速に発展。

写真技術はまだなく、専門の画家が活躍しました。





18~19世紀の食卓を飾った家具や食器、レシピなども
紹介されています。




英国の「おいしい」歴史を目で楽しんで、
心もお腹も、いっぱいになりました。

* * *

わが家にも、「コレ」で造られた、

「アレ」が届きました。

ワイン大好きな母ちゃんに、息子が毎年送ってくれます。
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鏡山公園の紅葉

2023年11月17日 | 紅葉めぐり
美術館の帰りに、広島大学近くの鏡山公園に寄ってみました。

入り口にある、ヤマキのうどん店で遅めの昼食です。


醬油屋さんだけあって、出汁が美味しいこと!



* * *


公園🅿付近のメタセコイア並木。


きれい!


本来なら、奥田大池の水に映えて美しいところでしょうが、


今年は少雨の影響で、池の水は干上がりそうです。


ここは、国の史跡に指定されています。





広い公園内を、紅葉散歩。




桜の木が、ずーーっと向こうまで植えられて・・・


ということは・・・


桜巡りの予定地ですね。
(覚えていれば、ですが)
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古代エジプト美術館展

2023年11月16日 | 美術館・アート・文化財
読書と同じように、美術館巡りも、
私の生活に潤いをもたらしてくれます。


今回は、東広島市立美術館へやって来ました。

入館料は大人一人1300円。
婆さんはいつも確認します。
「何か割引できますか? ちゅーピーとかJAFとか?」
『いいえ、できません(ないんかい!)が、
75歳以上の方は・・』
「はい、一人は75歳です」
『無料です』
「えっ⁉ 無料ですか?」
(すごいねぇ、東広島は! 豊富な財政だ!)

帰って、3月に来た時の日記を読み返してみると、
ちゃんと記録していました。

ここに来る前に色々調べました。
近くの市営駐車場に車を止めて、駐車券に美術館で判を押してもらったら、2時間無料になる事、
75歳以上の人は入館料が無料になる事、等々。

なんだ!
済んだことは、すぐに忘れてしまう婆さんです。


* * *

さて、肝心の「古代エジプト美術」。

「古代エジプト美術館 渋谷」(東京)が収蔵する貴重な遺物のうち、
200点余りが展示されているということです。


これほどの規模のエジプト美術を目にするのは、
ロンドンの大英博物館に行った時以来です。

そして海外の美術館のように、撮影もOKです。




ミイラマスク(彩色を施したカルトナージュ)
頭、胸、腹、足を覆い、ミイラを保護するミイラマスクは、
カルトナージュという、現在の張り子のような技法で作られています。


古代エジプト人の顔のパーツの特徴となる、アイメーク。
男女とも、目の周りにアイラインを強く縁取っていました。


現代のアイライナーにあたる「コホル」は、
眼病の予防効果があるとされ、
また、邪悪な力が入り込むのを防ぐための、魔よけの役割もありました。




レリーフや石像
多くは、石灰岩や砂岩に彫られています。


ヒエログリフが刻まれた、美しい彩色のレリーフ。


古代エジプトの儀式には、音楽や踊りが欠かせなかったようです。

りりしい、プトレマイオスⅡ世の胸像と、


彼の神殿のレリーフ。




人型木棺
木棺の表面に描かれた古代エジプト人の死生観を表す絵は、
まだ色鮮やかに残っています。



悠久の歴史に、今日も感動の連続でした。
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「本売る日々」

2023年11月15日 | 本・よもやま話
私は「本読む日々」です。



時は今から200年前の文政の御代。

城下で本屋「松月平助」を営む『私』は、
毎月一回、在へ行商に回る。
村々の寺や手習い所、そして名主の家である。

扱うのは「物之本」。
仏書、漢籍、歌学書、儒学書、国学書、医書等々。


「草草子などの流行物」は扱わない。
十返舎一九の『東海道中膝栗毛』や、
曲亭馬琴の『南総里見八犬伝』等。
これらは高くておいそれと手が出せる額ではないので、
読み手は貸本屋で借りることになる。
だから、売れないので扱わない。

* *

なるほど!
私が図書館で借りるのもそう。

そう言えば、前回の朝ドラ「らんまん」で、
牧野博士の妻になる前、スエ子さんが『南総里見八犬伝』の
全巻を大切に持っていたのを思い出した。
相当裕福だったんだなぁ。

* *

江戸時代の話ですが、会話文も現代調に表されて読みやすく、
登場人物がなかなかいい味を醸していて、
どんどん引き込まれて行きました。
いい作品でした。
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高砂百合(タカサゴユリ)

2023年11月13日 | 
初冬の寒さの庭で・・・


咲きました。



別名は、台湾ユリ・細葉鉄砲ユリ。

タカサゴユリは、台湾原産で、
「高砂」は台湾の古い呼び名だそうです。
(へぇ~、そうなんだ~。何気なく呼んでたけど、
江戸時代前期の事典に載ってるんだって!)




ユリ類は、種子から球根を作り、何年かかかって花を咲かせますが、
タカサゴユリは、種子から1年以内に花を咲かせることができます。


その種子は小さくて軽いので、風に飛ばされやすく、
そのため、雑草化して、高速道路や鉄道沿いに広がっている、
美しいユリの中でも、変わり者だそうです。
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