18日会見した源は「党本部の公認が出ず、熱意や緊張感がそがれていった」と出馬を取りやめた理由を語ったが、本当は逃げ出したのが真相だ。
「源純夏は、表向き徳島県連の公募に応じたことになっています。
しかし、実際は県連会長の後藤田正純が独断で擁立したようなもの。
徳島選挙区には、元徳島市長で現職の小池正勝(58)がいる。
でも、小池では勝てないと考えた後藤田が、公募の形を取って小池を外そうとした。
公募には源、小池のほか、衆院議員だった七条明(58)も応じたが、公開討論会も行わず、源の擁立を決定してしまった。
こうしたやり方に小池が激怒し、無所属でも出馬すると反発。分裂選挙は困ると党本部がズルズルと公認決定を遅らせている間に、嫌気が差した源が辞退してしまったのです」(地元関係者)
出馬辞退の最大の理由は「カネだった」という話も流れている。当初は、カネも人も党が全面的に面倒を見るという約束だったのに、一転、選挙資金を用意して欲しいと迫られた源純夏が「当選する可能性が低いのに、カネまで使いたくない」と二の足を踏んだという見方だ。
早くも自民党内では、このままでは辞退者が続出しかねないと疑心暗鬼が広がっている。「秋田選挙区で公認したプロ野球出身の石井浩郎は大丈夫か」と具体名まで挙がる始末だ。実際、この先、辞退者が相次いでもおかしくない。
「すでに自民党では、夏の参院選で改選を迎える現職の参院議員が、7人も離党したり引退しています。
理由は自民党のままでは当選する可能性が低いからです。
参院選の選挙費用は、少なくても1億円はかかる。1億も使って落選したらバカらしいということです」(自民党事情通)
ただでさえ候補者擁立が進んでいない自民党。
本番では、穴だらけになってしまいそうだ。