焼き肉店で「もも」肉などを「ロース」とメニューに表示して客に提供していた問題で、焼き肉業者約500社で作る「全国焼肉協会」(東京)は、「使用しているのはもも肉です」と注意書きをしたうえで、
「ヘルシーロース」などとメニュー名を改めるよう加盟業者に求めるマニュアルを作成した。
今後、業者向けの説明会を開催し、メニュー表示の改善を徹底する。
農林水産省の食肉小売品質基準では、「ロース」と呼べるのは、牛の肩から背中にかけての部位の肉だが、業界では長年の慣行で、ももなどの肉も、赤身なら「ロース」と呼んできた。
この問題について、消費者庁は景品表示法違反(優良誤認)にあたるとして、昨年10月、業界に、ロース以外の部位を使っている場合は「ロース」との文言を使わないよう改善を求めた。