Said q winning

がははは♪qで映画異様バカ大好き
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映画達に愛の眼差しで突っ込みだ

世界一美しい本を作る男~シュタイデルとの旅~

2014-03-29 | さ行の作品



監督 ゲレオン・ヴェツェル 、 ヨルグ・アドルフ
出演 ゲルハルト・シュタイデル 、ギュンター・グラス 、カール・ラガーフェルド 、ロバート・フランク 、ジョエル・スタンフィールド
ストーリー本作りの全工程を自社で行い、世界一きれいな本を作ると評判が高く、ノーベル賞作 家をはじめ顧客たちが絶大な信頼を寄せるドイツの出版社シュタイデル社。経営者のゲルハルト・シュタイデルはアーティストたちと意見を交わすため世界各地 を飛び回り、収録作品の選定や紙質、インクの選定にまでこだわる徹底した完璧主義で知られる彼の仕事ぶりを追う。

とっても気になっていた作品

装丁に対するこだわり
質感
デジタルではない なめらかで きんっと張りつめた視線
手触り1つへのこだわり
物理的な本がもつ紙の質感や香りへのこだわりは『船を編む』でも描かれていた

ハイ・グレードは世に出す場合
そこに関わる 金額というものが存在する
コストを抑えてしまえば・・・
彼の思いは 多々のトツプ・プロフェッショナルの人々から
リクエストされてくる

なかには かの 金金金のドバイにも
迷う以来の人に対し「イメージ」を 肉付けしていくように
彼のイマジネィションが、出来上がっていく 
依頼して来た人「の」本ではなく
彼「の」イメージングそのものの本

的確な取材のもとに

リューベックにギュンター・グラスを訪ねる
グラス自身が、筆で表紙絵を書く
「Blechtrommel」 タイトルの文字
グラスに言う。グラスが書く。 シュタイデルは問う。
書くのは グラス。「d」や「S」を書き直すようにシュタイデルは言う。


イギリスでフォトグラファーと会う
資料を詰め込み、ニューヨークに飛ぶ
シュタイデル社が版元の写真集を出したフォトグラファーとも会う
ロスに飛ぶ
インタビューを受ける
ドイツに戻る
さぁ 休めない。仕事は山積みだ
パリは、シュタイデルを待っている
シャネルやフェンディのデザインを担当するカール・ラガーフェルドのショーだ
パリに飛ぶ


彼のコンセプトは、皮肉も楽しい

始めに言葉ありき 
人間が発見した 最大の「素敵」に
文字と絵がある

シュタイデルの「ことば」は 魂が温かくなる
そこは しなやかで 厳しい そして 愛とユーモアの世界


蛇足 祖父が 古文・感奮の大家だったので
    しょっちゅう 装丁、製本デザインの方達にお会いした
   思い出して切なくなったなぁ・・・