『アートと暮らす』~アートセラピストブログ

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福島に行ってきました。

2011-05-16 16:43:47 | 震災後のケア
こんにちは、mackeyです。

先週末も金土と福島に行ってきました。

行けば行くほど、その場所が好きになります。
そこに知っている人がいて、交流があって、ご飯を食べて、その土地を歩く。
それだけで、こんなにも好きになれるのですね。

現地では朝も早いし、体力勝負だし・・・体はかなり疲れます。
それでも、東京に戻ってくると、なんだか別の疲れを感じるような・・・

人がこんなにたくさんいるのに、関わりがないなんて不思議な気がしてくるのです。
ついつい、通りすがりの人に
「こんにちはー」とか、
「いいお天気ですね!」とか、
「何をされてるんですか?」と、話しかけたくなります。


*土曜日の朝はみんなでお散歩しました!桜、菜の花、オオイヌフグリ・・・いろんな花が咲いた川沿いを歩き、山に入っていきました。


*これは早朝(6時から)のお散歩でのぼった所から見える八幡屋さん。八幡屋さんには避難されている方が約200名いらっしゃいます。

歩いていると、川沿いを草刈りしている方や、山菜採りをしている方、
屋根を塗り直してる方・・・いろんな方に出会いました。

牛舎があって、子ども達に牛を見せてもらえないかお聞きしたら、2つ返事でOK!と言ってくださった方もいます。

やさしい笑顔で、むしろ「子ども達のこと、よろしくお願いします」と私たちが言われてしまいました。

この世界は本当に豊かです。
人も、緑も、花も。

こんな当たり前の世界が壊されるなんて、そして人が住めなくなるなんて、
やっぱりおかしい。
守っていきたい、そう自然に思えました。
腹の底から。

「まっすぐ行ったら、二股にわかれっから、そしたら左に行って、ぐーーーーっと歩いたら、おばちゃんちの方に来るから。
おばちゃーんって言ってくれたら、出てっから。」

そんな風に言ってくれたおばちゃんも。


八幡屋さんのスタッフの方も、とても自然な明るい笑顔で出迎えてくれます。

「来週は、切り絵見にいってみようと思っているのよ」

と言ってくださった方も。


切り絵の先生、川崎先生はなんでもやってる(本職は料理人ですが)明るい方です。
切り絵をしながら、震災当日の話をしてくれました。

家に帰ろうとしてもなかなか着かなくて、結局職場に戻ってきたこと。

次の日に放射能の危険があるから、できるだけ遠くに避難するように言われ、そうしたこと。

また家に戻ってきたこと。

親戚のうちに行ったこと。

避難場所に来たこと。

・・・数日で一体どれくらいの移動をしたのだろうか。


参加者のKさんも、
「親戚のうちも最初のうちはいいけど、やっぱりいづらくなるね」
とおっしゃっていました。

そんなKさん。
「中森明菜が好き」なんですって、笑
カラオケもお酒も大好き。

でも、ここではぜんぜんやっていないと言っていました。

いつかみんなでお酒を酌み交わせることができたらすてきだなー。

そういったことを、切り絵をしながら、お話できることがとても嬉しかったです。
そういうことがアートをしながらだと、より自然にできる気がします。


*川崎先生とKさんと一緒に


子ども達は相変わらず、怒るわ泣くわ笑うわ・・・の大騒ぎ。

「鉄棒やりたいから、見て」

「私の方にも来て」

「私はあっちでブランコやりたーい」

「もう!ボンドがつかない!!(怒)」

「この黒は強いんだ!」

どっちを向いていいやら・・・。

でも、また会いたいと思うのです。
ものすごく彼らにまた会いたい。

すごくそう思います。



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2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
そう (Yoko )
2011-05-16 19:43:07
会いたいんだよね。みんなに。
行きたいんだよね。あの穏やかな場所に。
 
ふしぎだよね。
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ふしぎ。 (mackey)
2011-05-16 22:57:02
*Yoko

本当にふしぎ。

口の悪い荒い気性の子どもたちなのに、

ここより原発に近い場所なのに、

行きたくなる。

人は「知る」と愛情が生まれてしまうね。
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