今回はイスラエルが示す最新のコロナとワクチンの関係について考えてみます。
その前に米国とイギリスの感染状況ですが、米国は今週に入って1日の新規陽性者が3万人〜20万人と大きくブレながら増加傾向を示しています。
イギリスは3万人台で安定していますが、1週間平均で見ると少しずつ増加傾向です。
さて、イスラエル、米国、イギリスといえば世界でも1番早い段階からワクチン接種が始められた国です。
その中でも特に早く始めたイスラエルでは、「ワクチン効果が減少している」という報告がされました。
最新の感染状況は、新規陽性者の半数以上がワクチン2回接種済、さらに重要視されているのは
新規重症者の半数がワクチン2回接種済
という事実です。
イスラエル政府は「初期の接種から約6ヶ月が経過している」ことから、
デルタ株に対してはワクチンは6ヶ月以内に効果が減少する
と考えているそうです。
時を同じくして、イギリスの研究機関からも
ファイザー/ビオンテック/アストラゼネカのワクチンは6ヶ月以内に効果が減少する
という最新の研究結果を公表しました。
イスラエルは3回目のブースター接種を始めていますが、効果は限定的と見ているとのこと。
この話は、世界経済を支える米国と、そして何より日本にも大きな影響
イスラエルでは未成年の接種率が低く、
ワクチン2回接種済者が無症状で感染
↓
家庭内で未成年者に感染
↓
学校などで未成年者間で感染
↓
家庭内でワクチン2回接種済者に感染
というループで感染拡大していると見られており、その感染拡大とワクチン効果の減少により重症者が増えていると予想されています。
既に市中の積極的疫学検査(クラスター追跡)を止めてい東京都。間もなく夏休みが終わり学校が始まります。
それがどんな可能性を生むのか。
次回はそのことについて考えてみたいと思います。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます