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映画・舞台の感想や俳優さん情報等。基本各種メディア込みのレ・ミゼラブル廃。近頃は「ただの日記」多し。

ヒューヒュー!・148 『ファウンテン』グラフィックノベル

2006-01-27 14:10:21 | HJ・ファウンテン
The Fountain

Vertigo

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ダレン・アロノフスキー監督、ヒュー・ジャックマン、レイチェル・ワイズ主演映画のグラフィック・ノベル版。原作者はアロノフスキー自身となっています。
日本アマゾンではなぜか書影サムネイルが表示されず、おまけに在庫切れということなので米Amazon にもリンクしておきましょう。
付記:その後、正常に表示されるようになり、在庫切れも解消された模様。

実は昨年末届いていた筈なのに、手違いで不在通知票を見なかったため、あやうく返送されそうになり、お正月明けにどうにか手元に到着。やっと読了しました。と言うのも、ストーリイを理解するために読み飛ばしはできず、また手書きのネーム(特に説明文)が読みにくいという理由もあったためです。

この映画及びグラフィック・ノベルについては、16世紀半ばのスペイン及び新スペイン(メキシコのこと)、現代のアメリカ、そして25世紀の宇宙のとある星、と三つの異なる場所と時代を背景とした、一組の男女の千年にわたる愛の物語 ------ と紹介されることが多く、事実その通りでした。
それぞれのエピソードはオムニバス形式で繋がるのではなく、過去の物語が千年後へ、次に現代へ、そしてまた……というように交錯して語られていきます。
設定を聞いた時も、また昨年のComic-Conでの初お目見え情報など読んでも、なんだか難しそうな映画だなあ、と思っていましたが、本を読んだ限りではそんなに難解な作品とは思えませんでした。
テーマ自体は至ってシンプルで、本当に「時空を超えたラブ・ストーリイ」でした。三つの時代背景とは言っても、中心となるのは現代編の脳神経科医(?)とその妻の物語であり、特に夫の或る悲痛な想いがすべてを貫き、超えて行こうとするかのようです。

そこで重要なモチーフとなるのが、旧約聖書・創世記に出てくる「生命の木」。先日このブログで諸星大二郎のマンガを取り上げた直後だけに、思わず笑ってしまいました。勿論 "The Fountain" は、笑うような話でもホラーでもありませんが…
そのストーリイから連想するのは、むしろ手塚治虫の大作『火の鳥』でした。さほど難解に感じられないのにはそういう理由もあるかも知れません。アメリカの人よりも却って日本人の方が受け入れ易いかもという気がします。

それにしても「未来編」のヒュー様、本当にあんなお姿で出て来るのでしょうか?
最初のティーザーでは、スキンヘッドはともかく一応服らしきものは身に着けていたような…?
上記ティーザーやこれまでweb上に出回っている数少ない画像について、本を読んだ後では、ああこれはあのシーンかも、と思ったりしました。

ところで、本が昨年末の発売ということは、本来なら映画もその時期に公開予定だったのでしょうか。
公開が遅れ、監督のファンも、ヒューやレイチェルのファンもやきもきしていますが、どうやら夏頃には(正確な日付が判らず、これまた曖昧ですが)公開される模様。本当に今度こそ頼みますよ!

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