「シュレーディンガーの猫を正しく知れば この宇宙はきみのもの 上」 保江邦夫 (著) さとうみつろう (著) より 抜粋
『ユングとパウリは、協力してテレパシーを解明していた!』
透明な宝石は、可視光線の部分が電磁波を通します。
また、石や岩は可視光線は通しませんが、遠赤外線は通します。
例えば頭蓋骨は、可視光線は透過しません。
だから頭の中は 見えないでしょう。
もちろんレントゲンでは見えますが、それ以外に、遠赤外線という波長の長いものでも見えるのです。
遠赤外線は、頭蓋骨を通って脳みそが見えます。
つまり、遠赤外線の電磁波でつながれるので、通信ができるわけです。
だから以心伝心という現象は現実にあります。
これは、超能力ではありません。
保江先生が海外に出ようと決意したとき、たまたま採用してくれた教授がスイスのジュネーブ大学のエンツ先生
エンツ先生は スイスの超有名な理論物理学者で、ノーベル物理学賞も取った「パウリの排他律」で知られるパウリの助手だった人です。
エンツ先生が助手をしていた あの偉大なパウリ先生は、じつは精神病の患者だったというのです。
パウリ先生は、精神病の治療に、あの精神分析学で有名なユングのところに通っていたそうです。
二人ともチューリヒにいました。
ユング先生がチューリヒ大学医学部の講師で、パウリ先生がチューリヒ工科大学で物理学の教授だったそうです。
パウリ先生は、最初は患者として医師であるユングに接していましたが、そのうちに、ユングが超能力も研究していたことがわかりました。
テレパシーとか予知夢とかについてですね。
パウリには伝説があって、理論物理学ではすごかったし、数学にも強かったけれど、実験物理学では全然ダメでした。
彼が実験室に入っただけで実験装置が故障して動かなくなるので、来るなといわれていました。これは本当のことです。
それで、パウリが自分で自分のことを精神病じゃないかと思って、当代一の精神分析医のユング先生が同じスイスのチューリヒにいたから診てもらいに行ったわけです。
パウリが超能力の話に興味を持って、二人で共著の本も出したし、それは日本語にも翻訳されています。
ところが一般向けではない論文が残っているというのです。
それは、テレパシーについて、ユングとパウリが共著で書いた論文です。
しかも、当時パウリが学会に発表したばかりの電磁場の量子論である量子電磁力学を使って、脳と脳との間の電磁的、量子論的相互作用をもってテレパシーを解明したというのです。
日本では朝永振一郎先生がノーベル賞を取った、その電磁場の量子論を使ってですよ。
僕は、その話を聞いたときは信じていなかったのですが、エンツ先生が、明日、研究室に来たら見せてやるというので、翌日のこのこ行ってみたのです。
そうしたら、当時はまだコピー機がなかったので、青焼きにしたパウリとユングの直筆の原稿がありました。
それは、量子電磁力学の数式が全部書いてある、本当に脳と脳の間の電磁波、量子電磁力学的相互作用によってテレパシーというものが成り立っているという論文でした。
幸い 僕は見たものは忘れないのです。
青焼きにあった数式の展開は全部覚えています。
僕はその論文を再現できるから、発表はできるのです。
大事なのは脳細胞の水なのですよ。
水のことは残念ながら書いてなかった。
そこが甘かったと思います。