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追憶の羅馬展

2009-02-22 23:19:34 | 美術[た]
 ややいい天気の六本木の、悲しいほど人のいないアークヒルズを通って、マッタリとしたほうの美術館に行ってみた。

「追憶の羅馬展」@大倉集古館

 1930年にローマで開催された日本美術の展覧会に出品された、明治、大正、昭和初期の作品を展示していた。前田青邨の「洞窟の頼朝」というのがあって、そういえば山口晃が「洞穴の頼朝」ってのを描いてたなぁ、と思いながら見た。レイアウトは全然違うが、青邨のは、頼朝を囲むように従者が座っていて、4人が同じ方向を向いている。その4人がみんなハードゲイっぽい顔つきをしていたので、ちょっと笑った。

 大倉集古館には、ちゃんとした普賢菩薩騎象像が置いてある。妙心寺展にあった貧乏臭いフゲンボサツと座布団みたいなゾウではなくて、ちゃんとした普賢菩薩。ゾウはどっしりとした太い四肢で踏ん張っているし、ゾウの口元はヘラヘラ笑っているような余裕を感じさせる。ゾウの頭らへんは塗装が剥げて、木目が浮き出ていて、3つ目のゾウのようだ。菩薩もちゃんとしていて御利益がありそうだ。

「近代の屏風絵 - 煌めきの空間 -」@泉屋博古館 分館

 通りすがりに泉屋博古館 分館にも寄ってみた。中央ホールでカップのお茶を飲んでから一回り。「二条城行幸図屏風」は、誰が描いたのかわからないが、道に屋内に、やんなるほど沢山の行列や見物の人々が個性豊かに描かれていて、みんななごやか顔をしている。なんかウォーリーを探せ!みたいな雰囲気だ。変な奴はいないかと探してみたが、見つからなかった。←いや、いないじゃろ

 そして中央ホールでカップのお茶を飲んだ。

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