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大原美術館コレクション展

2016-02-09 22:00:11 | 美術[あ]
「はじまり、美の饗宴展 すばらしき大原美術館コレクション」@国立新美術館

 倉敷の大原美術館、いつか行ってみたいと思いながら未だに行けてない。やっぱりあの本館の「ギリシャかよ!!」と突っ込み入れたくなるくらいギリギリしている荘厳な外観が気になる存在。でもあまり詳しく調べてなかったので、大原美術館があの本館のほかに、分館、工芸・東洋館、児島虎次郎記念館、有隣荘があって美観地区の堀を囲んでいると初めて知った。これだけで1日楽しめそう。

 有名な作家の作品が147点、かなり見ごたえがある展覧会。セザンヌ《風景》、デ・キリコ《ヘクトールとアンドロマケーの別れ》、国吉康雄《飛び上がろうとする頭のない馬》、児島虎次郎《和服を着たベルギーの少女》、佐伯祐三《広告"ヴェルダン"》、福田美蘭《安井曾太郎と孫》、花沢武夫《レッツ グルーヴ(聖アントワーヌの誘惑)》など好きな作品もたくさん。

エル・グレコ《受胎告知》
 パリの画廊でたまたま売りに出ていたのを見てかなり高額で買ったという逸品。児島虎次郎がたまたまそれを見かけなかったらこの作品は日本に来なかったはず。ルーヴルとかどっかその辺の持ってて当然というような美術館に収蔵されていたのだろう。ポールマッカートニーが女装したような顔の聖母マリアが印象的。


フェルディナント・ホドラー《木を伐る人》
 右上端の斧の刃から、左下端の木の切り口まで、対角線に振り翳した男の躍動感が、わざとらしいといえばわざとらしいけれどかっこいい。


ジャクソン・ポロック《カット・アウト》
 独特の絵の具たれ散らかしキャンバスを何を思ったのか、人型っぽく切り抜いてしまったポロック。それで何かしようと思ったらしいが、仕上げる前に交通事故で死んじゃったポロック。あとに残されたのは意味不明に切り取られた未完成作品。それを見た奥さんは「あんた何したかったのよぉ、もう、切らなけりゃ高く売れるってぇのにさ、切って死ぬこたぁないじゃんよぉ、んんん~、もうしょーがない、これでも貼っとこ」てなわけで真ん中の白地は奥さんが勝手に裏から張り付けて完成させたんだってさ。


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