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トリック・アートの世界展

2010-07-17 22:10:49 | 美術[た]
「トリック・アートの世界展 - だまされる楽しさ -」@損保ジャパン東郷青児美術館

 見間違い、見落とし、思い込みによる錯覚などで、ちょっと二度見しちゃいそうな作品を集めた展覧会。『奇想の王国 だまし絵展』や『スーパーエッシャー展』のように、ウルトラハードな疑惑の悶絶天国とは違って、だます意図はなくても目を見張るスーパー・リアリズムや、歴史的名画を視点を変えて描いてみたというようなお茶目な作品もあり、適度に疲れた頭を、やや、もう少し疲れさせるライト感覚なトリック作品を見られる。

 福田美蘭は 《幼児キリストから見た聖アンナと聖母》や《帽子を被った男性から見た草上の二人》など、自分が絵の中の登場人物のひとりになったとして、そこから絵のままの目線で何が見えるのかを勝手に想像して描いている。けっこう笑える。

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