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青木世一 AOKIT 展

2011-11-23 21:57:58 | 美術[あ]
「青木世一AOKIT展 - 箱の中の名画たち」@栃木県立美術館

 先日の群馬建築ツアーで、群馬県立近代美術館のコレクション展に《セザンヌキット》という、ベニヤ板で作られた立体的セザンヌの静物画が展示してあり、面白いなぁと思っていたら、隣の栃木県立美術館でアーティスト青木世一(あおきせいいち)の展覧会が開かれているではないか。さっそく行ってきた。水戸からならそれほど遠くはない。
 
 光琳キット、蕪村キット、御舟キット、ルソーキット、ゴッホキット、ダヴィンチキットなど、いろいろな名画をベニヤ板、ダンボール、ボール紙などで立体化した作品は、ソコハカトナク、プラモデル的、またはジオラマ的な立版古という感じ。それらを完成した状態ではなく、組み立て途中のまま展示している。繰り抜いた周囲のランナーもちょこっと置いたままだったり、取り付けてない部品がそのままだったり、塗りかけだったりするさまは、作っている人が一服して今にも帰ってきそうな雰囲気で面白い。

 光琳キットの箱なんか、タミヤの高級プラモデルの箱っぽくてますます良い。ゴッホキットはイマイの戦闘機、ルソーキットはハセガワの戦艦武蔵、蕪村キットはアオシマの潜水艦とか勝手に想像しながら見ていると子供のころを思い出す。

 栃木県在住の青木世一氏は学校の先生だそうで、何かの理由で修学旅行に行けなかった生徒たちのために、修学旅行キットなんていうバーチャルな箱も作ってあげたようだ。

 青木製作所のキットで「AOKIT」ってんで、黄色い顔が「あ・お・き」って言っているようなトレードマークも「り・ぼ・ん」みたいでかわいい。

 12月25日まで、栃木県生まれの画家「近代南画の雄 石川寒厳展」も同時開催中!というか、どっちかというと石川寒厳の作品の方が圧倒的に多いんだけど。







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