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東大寺大仏展

2010-10-09 18:33:43 | 美術[た]
光明皇后1250年御遠忌記念 東大寺大仏-天平の至宝-@東京国立博物館

 予定通り巨大な盧舎那仏は歩いて来ていないが、代わりに大仏殿の前に立っている4.6mの《八角燈籠》が歩いてきた。2.6mの大仏の右手の模型もラウンジに置いてある。

 逆に小さいほうでは、《誕生釈迦仏立像》。お釈迦様が生まれてすぐに「天上天下やぁこんにちは!」と言ったとかいうあれである。小さいといっても高さ47cmはかなり大きくて、普通は10cmくらいなのだそうだ。そういうわけで10cmの誕生釈迦仏立像のフィギュアを買ってきた。これに甘茶をかけて祝うらしいが、甘茶はない。そういえば小豆島大観音の展望室入り口にも誕生釈迦仏があって甘茶をかけろと書いてあったので、ひしゃくでかけてきた。


 それからアフロ阿弥陀アゲイン! 五劫院の《五劫思惟阿弥陀如来座像》が来た。7月には三井記念美術館で、東大寺勧進所の《五劫思惟阿弥陀如来座像》を見た。4ヶ月の間に、奈良でなくて東京で両方見るとは思わなかった。東大寺の方は合掌している。五劫院のほうが顔がデカいし、たもとも含めて身体がでろっと大きい感じ。かぶりもの、じゃなくて頭髪はどちらもだいたい同じ雰囲気。五劫もの長い間座って考え続けていたわりに、どちらも栄養たっぷりな顔をしている。


 快慶 作《僧形八幡神座像》は僧侶ではなく神様だが、カラフルな衣装や肌色に着色された顔、真っ赤な唇、つるつるした頭が、リアルに生き生きとして、今にも喋り出しそうな雰囲気が印象的で、これ自体がまるで海洋堂フィギュアのようだ。

 大きなものはあるが、出展数が少ないので、薬師寺展の時みたいに、広い通路を作ったり、バーチャル映像の大スクリーンで贅沢に一室使ったりして、展示レイアウトに苦労したような展覧会だった。

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