詩 : やさしさ見つけた(素うどんの詩)
友人の 家から 帰る 途中
200円だけ 持って いたんだ
そう 全財産が200円だった
そんな 真夜中
おなか が 空いて きて
24時間営業の食堂で
200円の 素うどん を
食べたく なった
車で 乗り込んで
ライト の 先
お店の 入り口に
雨 が パラパラ だと いうの に
折りたたみ傘 を たたんだ まま
きれいな服装の おじさん が
座り 込んでいた
ライト が 眩しそう だった ので
ちょっと 車を 動かし
横に 止めた
降りて 入り口に 向う ぼく
何か おなかを 押さえ 訴えている
ような 目で ぼくを 見ていた
心 で おじさん! と
声をかけようと 思いつつ
うどん に 向って 気持ちを
ふさぎ込み おじさん を
無視して 店に はいった
うどん に 天かす を いっぱい
のっけ
おいしい うどん の ひと時 だった
店を でた 時
もう そこには
おじさんの 姿 は なかったんだ
なんだか なんだか
とても 後悔 し はじめ た
おじさん
本当は どこも身よりもなく
お金も なかったの かも ・・
おまけに おなかを とても 空かせて
いたのかも ・・
ぼくなら 家に帰れば
冷や飯 に 梅干 で
御茶漬け を 食べて 済ませられたんだ
ぼくの 全財産は200円だったけど
あの時の おじさんが 訴えた 目に
こたえて あげれば よかった
ひと言
どうしたの おじさん
と
そして
おなか空きましたか?
・・ ・
・
うどん を ご馳走して あげれば
よかった
そのほうが ぼくも かえって 喜んで
すっきり していた
おうちに 帰って 御茶漬け を
何倍も おいしく 食べられた ろうに ・・
心の少年 は それから
いつも
いつも
おじさんの ことを 思い出して いた
それから 幾日も 経ち そのことを
忘れかけて いた 頃に
いつしか 少年 は
また お金 が なくなり
おなかが空いた 200円だけ の 時 が
訪れた
同じように 友人宅から
帰る 真夜中
おなかが 空きすぎて
車は 素うどん 200円の 食堂 へ と
向っていた
車を お店の 駐車場に つっこんだ その時
曇っていた空から 雨が ぽつり ぽつり と
降ってきた
少年 は 何か 思い出した ように
下を むき ニコッ と した
そして 向った 先 は
神社 だった
少年 は 手を 合わせ
おしげも なく
手に握った 全財産
200円を 御賽銭箱に 入れた
そして
ニコッ と
空を 仰いで
おじさん ありがとう と
小声 で 言った
少年の 自宅から
御茶漬けの 湯気 が 上がって いる
裸心全通(Rasin Toru)
どうもありがとうございます
↓
人気ブログランキングへ
友人の 家から 帰る 途中
200円だけ 持って いたんだ
そう 全財産が200円だった
そんな 真夜中
おなか が 空いて きて
24時間営業の食堂で
200円の 素うどん を
食べたく なった
車で 乗り込んで
ライト の 先
お店の 入り口に
雨 が パラパラ だと いうの に
折りたたみ傘 を たたんだ まま
きれいな服装の おじさん が
座り 込んでいた
ライト が 眩しそう だった ので
ちょっと 車を 動かし
横に 止めた
降りて 入り口に 向う ぼく
何か おなかを 押さえ 訴えている
ような 目で ぼくを 見ていた
心 で おじさん! と
声をかけようと 思いつつ
うどん に 向って 気持ちを
ふさぎ込み おじさん を
無視して 店に はいった
うどん に 天かす を いっぱい
のっけ
おいしい うどん の ひと時 だった
店を でた 時
もう そこには
おじさんの 姿 は なかったんだ
なんだか なんだか
とても 後悔 し はじめ た
おじさん
本当は どこも身よりもなく
お金も なかったの かも ・・
おまけに おなかを とても 空かせて
いたのかも ・・
ぼくなら 家に帰れば
冷や飯 に 梅干 で
御茶漬け を 食べて 済ませられたんだ
ぼくの 全財産は200円だったけど
あの時の おじさんが 訴えた 目に
こたえて あげれば よかった
ひと言
どうしたの おじさん
と
そして
おなか空きましたか?
・・ ・
・
うどん を ご馳走して あげれば
よかった
そのほうが ぼくも かえって 喜んで
すっきり していた
おうちに 帰って 御茶漬け を
何倍も おいしく 食べられた ろうに ・・
心の少年 は それから
いつも
いつも
おじさんの ことを 思い出して いた
それから 幾日も 経ち そのことを
忘れかけて いた 頃に
いつしか 少年 は
また お金 が なくなり
おなかが空いた 200円だけ の 時 が
訪れた
同じように 友人宅から
帰る 真夜中
おなかが 空きすぎて
車は 素うどん 200円の 食堂 へ と
向っていた
車を お店の 駐車場に つっこんだ その時
曇っていた空から 雨が ぽつり ぽつり と
降ってきた
少年 は 何か 思い出した ように
下を むき ニコッ と した
そして 向った 先 は
神社 だった
少年 は 手を 合わせ
おしげも なく
手に握った 全財産
200円を 御賽銭箱に 入れた
そして
ニコッ と
空を 仰いで
おじさん ありがとう と
小声 で 言った
少年の 自宅から
御茶漬けの 湯気 が 上がって いる
裸心全通(Rasin Toru)
どうもありがとうございます
↓
人気ブログランキングへ