詩:梅雨の夜(おっとりやさしい お兄さん)
梅雨の夜
近くの自販機に
ジュースを買いにお出かけの
おっとりやさしい お兄さん
ひどいどしゃぶり雨の中
傘をさして 出かけると
3分で 自販機にたどりつく
雨が少し 小降りになった
帰り道 ずいぶんと小降りになり
お兄さん 傘をはずして
首を上げ 天にむかって
「小降りにしてくださり ありがとうございます」
と 言った
すると間もなく なおさら 小降りになり
ほとんど 濡れなく なった とさ
おっとりやさしい お兄さん
再び 天に向い ありがとう と 言っていた
おっとりやさしい お兄さん
お部屋に戻れば
外はどしゃぶり 梅雨の夜
らしんとおる