秋刀魚食べにじゃなく、能鑑賞。
「通小町」も良かったけど(少将?のみじめっぽさが)、
「紅葉狩」は派手だった。
シテの美女の舞が、途中で急テンポになる。
猫がはがれおちましたよ、猫が。
夢幻じゃないせいか、能じゃなく、フツーの演劇を見ているようでもありました。
「あれは美女じゃなくて鬼女」と神主が告げてすぐに退場するところなど、
ほとんどテレビです。
能は、観る人によっていかようにも解釈できる。
「紅葉狩」というこの能。
あの鬼女は鬼女ではなくて紅葉の精霊で、
「紅葉狩」は紅葉を鑑賞するのではなく、本当に紅葉を狩っていたのかも。
残念だったのは、見所のマナーの悪さ。
他のものだったら(クラシックのコンサート、オペラ、おそらく言わずもがなの歌舞伎)
ひそひそ程度の私語は許されるのかもしれない。
でも、能はね。能は、そうはいかないんですよ。
でっかく書いとこう。
能を観ながらの私語は厳禁!!!
When you appreciate Noh, you must never talk with a person!!!
ま、安い席だったというのもあろうが。