平成23年8月4日(木)
きょうの松山市は晴れ。
松山市の中央公園横の石手川に架かるJR四国の予讃線の石手川橋梁が、
架け替えられます。これはJR松山駅付近立体交差事業に合わせた形で
国土交通省が行う石手川の河川改修事業の「JR石手川橋梁改築」に
因るものです。
JR石手川橋梁 下流側から撮影 手前は松山市の上水道の水管橋
上流側から撮影 河川の水の流れる部分を河道と言います。通常の水の流れの部分
を低水路と呼び、大雨などによる増水・洪水時に大量の水が流れる部分を高水敷といいます。
写真からも見えるように 石手川橋梁の架かる部分は 通常の川の水が流れている
流路である低水路がボトルの口の部分のようにせまくなっており、河川形状がボトルネック
状況になっています。(道路の場合だとその部分だけ道路幅員が狭くて交通の流れが悪く
なっている渋滞箇所の意味です。)
さらに石手川の横断部分の低水路部分だけに橋梁構造となっており、橋梁の両側の洪水時に
増水した水が流れる高水敷に横断方向に盛土をして線路を敷設しているために以前から
河川管理上で問題のあった箇所です。(国が直轄管理している石手川では唯一の流下能力
不足箇所‥要するに洪水時に流れが悪くなってあふれた水が堤防から越流したり、堤防等が
決壊する恐れがある場所)
ということでこの石手川橋梁を架け替えて河道断面・河積を広げる河川改修工事が
平成27年度を目途に行われます。この改修で現状の約30mの河道断面が約80mに
なるらしい。 でも橋脚2本が河道に出来るらしい。
石手川橋梁は、昭和4年に国鉄松山駅から南の伊予市に当時の讃予線が延伸された際に施工されたものです。
市坪駅側(左岸)から撮影 すでに撤去に向けた仮線路・仮設橋梁の準備が始まっています。
JR予讃線車両 車体に がんばろう!日本 の表示
右岸側(松山駅側)から撮影 この部分に仮設の線路とその先に仮設橋梁が施工されるようです。
残念ながら橋の銘板にはたどり着けませんでした。
ということで ついでに すぐ南側の重信川に架かる重信川橋梁
重信川左岸 橋梁取り付け部付近
こちらに銘版がありますが、塗り重ねられた塗装膜でほとんど読めませんが
鉄道省 昭和四年 汽車製造株式会社製作 の文字は 判別できます。
このような銘版が石手川橋梁にもあるはずです。