「田母神が出席するのであれば、防衛省関係者は一切卒業式に出席しない」と言ってきたということである。
それは、誰が言っているのかと、私が更に質問をすると「それは言えない」という、統幕学校の回答であった。私は驚いてしまった。防衛省関係者が卒業式に出席しないのでは、統幕学校も困ってしまうだろう。しかし、自由民主主義国家にあるまじきこのような行為が許されていいのだろうか。これは、私の発言を封じようとする言論弾圧であるし、人権弾圧みたいな嫌がらせである。 数ヶ月前に、自衛隊出身で自民党の佐藤正久参議院議員が、陸自のある駐屯地の開庁記念祭で居並ぶ国会議員の中ではただ一人紹介してもらえなかったという話もある。佐藤議員が、北沢大臣のことをブログなどで批判していることと関係があるようだ。しかし、自民党政権の時代には、批判する者をこれほど差別的に扱うことはなかった。そのうち、「招待するな」という指示が出るかもしれない。自衛隊を私物化しないでいただきたい。
それから私は、いろいろなチャンネルを使って、防衛省内の様子を探ってみた。どうも、北沢防衛大臣などがこの陰湿な嫌がらせをやっているようだ。もちろん、そのお膳立ては、内局という背広組の組織がやっている。統幕学校卒業式の招待者などは、通常は大臣が関知することではなく、統幕学校長に任されている事であるから、誰かが大臣に御忠心申し上げなければ、大臣がそんなことに気がつくこともなかろう。しかし、こんなことまで大臣にお伺いを立てなければならないとなれば、さぞかし後輩たちは大変であろう。それも言えずに息を潜めている後輩たちが本当に気の毒である。
組織の中では、上司に気を遣う量と仕事そのものに頑張る量の合計はいつも一定である。TOTAL SUM IS CONSTANTである。いま、自衛隊の幹部諸君は、大臣に気を遣うことで能力を使い果たしてしまうであろう。北沢大臣は、自衛隊を弱体化させているだけで、日本国よりは中国などの諸外国に貢献しているとしか言いようがない。
私が卒業式への出席を見合わせ、何も行動しなければ、後輩の統幕学校長などに迷惑がかかることもないだろう。本事案を公表するかどうか、私も悩んだが、批判を覚悟で公表することにした。このような陰湿ないじめにただ黙っているだけでは、やがて日本は中国みたいな国になってしまう。防衛大臣という権力者が、その言動について批判されるのは自由民主主義国家においては当然のことである。「批判する者は、絶対に許さない」という考えはやがて独裁国家への道を開くことになる。どうも北沢さんという人は、狭量な考えの持ち主であるようだ。彼のもとでは、国家や国民のために頑張ろうという人はいなくなってしまうであろう。先日の中澤連隊長の挨拶も米軍からは絶賛されてと聞いている。それが、大臣のご機嫌ひとつで更迭される。連隊長の「国家、国民のために」という高い志は封印されてしまった。処分するなら大臣に御忠心するだけでサボっている者を処分してもらいたい。
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