Kakuma News Reflector 日本語版

カクマ難民キャンプの難民によるフリープレス
翻訳:難民自立支援ネットワークREN
著作権:REN(無断引用転載禁)

2014年12月号 トゥルカナ県カイヌクで旅行者が人質に

2015年03月21日 | 人権
カクマキャンプの難民12人を含む700人以上が、人質になった

数百人の通行人が12月13日の土曜日、カイヌクで立ち往生させられた。怒りに燃えた抗議者たちが38時間以上道路を封鎖し、続いて起きた無法者たちの攻撃により4人が殺された。

カイヌクはロドワーとキタレの間の砂漠の真ん中にある小さな町。キタレからは約130km、ロドワーからは168km離れていて、トゥルカナ県を通って、東アフリカの県と隣国南スーダンを繋ぐ高速道路が通っているだけの町である。

隣り合った県に住んでいるトゥルカナ人とポコ人は、長い間家畜の放牧のことで衝突していて、それぞれの部族の無法者が相手のコミュニティーを攻撃してきた。彼等は互いに、数千頭の家畜、主として羊やヤギ、を殺したり連れ去ったりしていた。地域の治安は極度に悪く、住民は長い間ケニア政府に改善を求めてきた。11月には、21人の警察官が、バリンゴとトゥルカナの県境に近いカペドで、ポコ人の無法者に虐殺されている。

12月12日、ポコ人の侵入者が、カイヌク村に因縁をつけて攻撃してきたとされている。この日はジャムフリデーで、トゥルカナ県の独立を祝う式典が行われていた。県の警察署長の話によると、ポコ人の民兵が村に突入し、住民に銃を放って4人を射殺し5人に怪我を負わせた。負傷者の中いは、ケニア警察の在郷軍人もいたとのことである。

トゥルカナ県の行政長官ジュリアス・マテンゲ氏は、道路が封鎖されたことにより、約200台の車と数百人の旅行者が影響を受けたと見積もった。ケニア赤十字によると、700人以上の通行人がカイヌク付近で立ち往生し、赤十字職員が水、パン、ミルクなどを配ったという。

【写真】 トゥルカナの住人がカクマキャンプの難民12名を含む通行人を人質にしている

人質の中にいたソマリア人難民のアブディウェリ・オスマンは次のように話している。無法者たちの侵入は目的の無い蛮行だ。銃と槍で完全武装をした45人くらいの集団が、バスを止めるために近づいてきて、道路を封鎖しはじめた。「私は、カクマキャンプの小売店で売る商品や修繕備品などをキタレで買って、カクマに向っていた。幸運だったのは、早いうちに6人のケニア警察のグループが人々の救済に来てくれたことだ。しかし彼等は、人数で圧倒されていた」

治安は、カイヌク警察署と地域の応援団体の協力で、手近なところから回復した。

カネレは、難民の旅行者に対して、低地溝帯地域に行く場合には、特に気候の悪い時期には、
山賊行為の証拠記録になるように、旅行許可証を取得し、細心の注意を払うよう、強く勧めたい。


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