カクマ難民キャンプで国際障碍者デーが開催され、ジェンダー暴力と闘う16日間キャンペーンが行われた。
カクマ難民キャンプには、障碍を持つ難民が大勢暮らしているが、その多くは視覚や聴覚、身体に障碍を負っている。
国連によると、世界10億人の障碍者のうち約80%が発展途上国にいて、障碍を持っていることで極度に困窮している。世界最大のマイノリティグループであるにもかかわらず、障碍を持つ人々および障碍の問題の大半は、開発関連の主流組織に無視されてきた。
カクマも例外ではない。社会基盤が脆弱で、障碍者が、ただでさえトラウマに陥っている社会で健常者とまったく同等な社会参加を実現できないのも致し方ない。ソマリア人のフセイン・ディリイエ氏は「カクマに15年住んでいますが、障碍者やその家族の暮らしの改善につながる実質的な方策は何もなく、ここで生きていくのは絶望的です」とKANEREに語った。
国際社会は国際障碍者デーを支援することで、こうした社会の底辺にいる人々に希望を与える。KANEREは障碍を持つ人々へのインタビューを通して、こうした弱い難民グループが、自分達は忘れられ差別されていると強く感じていることを知った。「我々はコミュニティーの中で役に立つ人間とは見てもらえませんが、我々は頭脳も心もある人間なのです」と言うのは、カクマ1の障碍者グループの会長であるアブディナジル・モハマド氏だ。
アフリカの最も古い難民キャンプで育った若干23歳のアブディナジル・モハマド氏によると、彼自身を含め障碍を持つ多数の難民が、難民コミュニティーの中だけでなく、カクマの人道支援NGOからも広く差別されているという。
彼らはキャンプで最も脆弱なメンバーと言って過言ではなく、死にもの狂いで貧困状態を生きている。「カクマは誰にとっても生きるのに良い場所ではありませんが、特に障碍者は絶望しているのです」と、コンゴの北キヴ州出身の34歳の障碍者、ムキシマナは言う。
12月3日は国際障碍者デーの25周年に当たり、このキャンプの障碍者グループは、国連のキャンペーンが状況の改善につながることを待ち望んでいる。
カクマでは障碍を持つ難民の多数が弱者である。多くの人が身体障碍のため歩けず、聞いたり話したりすることが困難で、視覚障碍の人々もいる。「私は我が子と住んでいます。自分では食事の配給すら受け取ることができず、周りの人達に頼まなければなりません」と、キャンプ2にいるソマリア出身の27歳の未亡人、アミナが嘆いた。
こうした苦難と弱さにもかかわらず、キャンプでは多くの障碍者が学校に通い、さらに車いすであっても一人で動き回っている。「障碍者にとってはすべてが大変だが、こうすることで、もがき苦しみながらも生き延びている」と、南スーダン出身のトング・マルワルがインタビューで語った。
【写真】 改造自転車のおかげで、ひとりで移動できるようになった
トングは16年前、スーダン人民解放運動(SPLM)とハルツーム政府の戦争時に、スーダン赤道州の彼の村が戦闘機に爆破され、その際、右足を失った。彼は、あの日、自分の全人生に大きな暗い影を落とした運命を心から嘆いた、とも語った。
こうした言葉が挑発的に聞こえようとも、障碍者を支援する当事者と人道支援団体は、障碍イコール無能ではない!という、弱い人々の気持ちを理解すべきだ。
この重要な日の記念に、オーストラリアのチャリティ団体、Occupational Opportunities for Refugees and Asylum Seekersが、カクマ難民キャンプの障碍者の権利を守り、その存在を知ってもらうために、KANEREがこの記事を執筆する支援をしてくれた。
カクマ難民キャンプには、障碍を持つ難民が大勢暮らしているが、その多くは視覚や聴覚、身体に障碍を負っている。
国連によると、世界10億人の障碍者のうち約80%が発展途上国にいて、障碍を持っていることで極度に困窮している。世界最大のマイノリティグループであるにもかかわらず、障碍を持つ人々および障碍の問題の大半は、開発関連の主流組織に無視されてきた。
カクマも例外ではない。社会基盤が脆弱で、障碍者が、ただでさえトラウマに陥っている社会で健常者とまったく同等な社会参加を実現できないのも致し方ない。ソマリア人のフセイン・ディリイエ氏は「カクマに15年住んでいますが、障碍者やその家族の暮らしの改善につながる実質的な方策は何もなく、ここで生きていくのは絶望的です」とKANEREに語った。
国際社会は国際障碍者デーを支援することで、こうした社会の底辺にいる人々に希望を与える。KANEREは障碍を持つ人々へのインタビューを通して、こうした弱い難民グループが、自分達は忘れられ差別されていると強く感じていることを知った。「我々はコミュニティーの中で役に立つ人間とは見てもらえませんが、我々は頭脳も心もある人間なのです」と言うのは、カクマ1の障碍者グループの会長であるアブディナジル・モハマド氏だ。
アフリカの最も古い難民キャンプで育った若干23歳のアブディナジル・モハマド氏によると、彼自身を含め障碍を持つ多数の難民が、難民コミュニティーの中だけでなく、カクマの人道支援NGOからも広く差別されているという。
彼らはキャンプで最も脆弱なメンバーと言って過言ではなく、死にもの狂いで貧困状態を生きている。「カクマは誰にとっても生きるのに良い場所ではありませんが、特に障碍者は絶望しているのです」と、コンゴの北キヴ州出身の34歳の障碍者、ムキシマナは言う。
12月3日は国際障碍者デーの25周年に当たり、このキャンプの障碍者グループは、国連のキャンペーンが状況の改善につながることを待ち望んでいる。
カクマでは障碍を持つ難民の多数が弱者である。多くの人が身体障碍のため歩けず、聞いたり話したりすることが困難で、視覚障碍の人々もいる。「私は我が子と住んでいます。自分では食事の配給すら受け取ることができず、周りの人達に頼まなければなりません」と、キャンプ2にいるソマリア出身の27歳の未亡人、アミナが嘆いた。
こうした苦難と弱さにもかかわらず、キャンプでは多くの障碍者が学校に通い、さらに車いすであっても一人で動き回っている。「障碍者にとってはすべてが大変だが、こうすることで、もがき苦しみながらも生き延びている」と、南スーダン出身のトング・マルワルがインタビューで語った。
【写真】 改造自転車のおかげで、ひとりで移動できるようになった
トングは16年前、スーダン人民解放運動(SPLM)とハルツーム政府の戦争時に、スーダン赤道州の彼の村が戦闘機に爆破され、その際、右足を失った。彼は、あの日、自分の全人生に大きな暗い影を落とした運命を心から嘆いた、とも語った。
こうした言葉が挑発的に聞こえようとも、障碍者を支援する当事者と人道支援団体は、障碍イコール無能ではない!という、弱い人々の気持ちを理解すべきだ。
この重要な日の記念に、オーストラリアのチャリティ団体、Occupational Opportunities for Refugees and Asylum Seekersが、カクマ難民キャンプの障碍者の権利を守り、その存在を知ってもらうために、KANEREがこの記事を執筆する支援をしてくれた。
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