Kakuma News Reflector 日本語版

カクマ難民キャンプの難民によるフリープレス
翻訳:難民自立支援ネットワークREN
著作権:REN(無断引用転載禁)

2009年3-4月号 難民男性が地元の住民に襲撃される

2009年08月16日 | 和平と治安
2009年2月6日の日中、スーダン人の若い男性ジャコブ氏が地元住民2人に襲撃された。ジャコブ氏は、親類が暮らしているゾーン3から自分の住居があるゾーン1へ歩いて帰る途中だった。

ジャコブ氏は、正午ごろ親類の家を後にし、近道をするために一時的にできている川床を通ることにした。ボル・タウン高校の付近に差し掛かったとき、2人組の男達が近づいてきた。

証言によると、「男達は白いシャツを着て腰に布を巻いていた。彼らは私を取り囲んで、スワヒリ語でお金を要求してきた」そうだ。

男達はしつこく金を要求。ジャコブ氏は男の一人に杖で背中を殴打された。

「彼らの手を振り払おうとしましたが、男達はナイフをちらつかせて脅しました。走って逃げようとしたとき、男達が投げた長い杖が足元に飛んできて、転んでしまいました」

男達に杖で何度も繰り返し殴られ、男の一人に足を踏みつけられたジャコブ氏は「足が折れたと思いました。骨が変形していましたから」と語っている。

「助けを呼んだのですが、運の悪いことに辺りには誰もいませんでした」ポケットを探っても、現金が入っていなかったので、襲撃者達は代わりに腕時計を奪っていった。

最終的にジャコブ氏は、カクマ・タウンからやってきた5人の若いスーダン人男性に助けられた。救出者たちはすぐに犯人を追いかけたが、地元住民である襲撃者はポコトム小学校付近でトゲの生えた砂漠特有の木の茂みに逃げ込んだ。

ジャコブ氏は5人の男性によって路肩に避難、そこに駆けつけてきた救急車に載せられてIRC(国際救済委員会)病院に運ばれた。その後カクマ・ミッション病院に移り、3週間入院した。

ジャコブ氏は、カクマの病院に入院して3日後に医者に診てもらったところ、松葉杖を使うように言われたと話している。2009年2月21日にカクマの病院を退院し、IRC中央病院に移って治療を受けた後、その日のうちに家に帰ることができた。

この事件はスーダンの地元保安局に報告されケニア警察一般サービス隊(GSU)にも知らされたが、UNHCRには知らされていない。襲撃者達の身元は依然不明のままである。

一般的に、2008年7月にケニア警察一般サービス隊が警察に配備されてから、キャンプ内の治安は良くなったといわれている。

KANEREはこの事件のあった地区の担当官にコメントを求めたが、事務所に不在で連絡が取れなかった。


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