Kakuma News Reflector 日本語版

カクマ難民キャンプの難民によるフリープレス
翻訳:難民自立支援ネットワークREN
著作権:REN(無断引用転載禁)

2009年3-4月号UNHCRの人口調査で妨害行為

2009年08月16日 | 人道支援
UNHCRのデータベースの技術的不具合で人口調査が遅れ、これが騒乱と投石を引き起こした。

2009年2月に始まったUNHCRの人口調査はコンピューターのデータベースに技術的不具合が生じ、ほぼ1週間延期された。調査を待っていた難民のストレスは一気に高まり、騒乱が起き、ソマリア人女性がスーダン人男性に投石した。

関係者によると、ネットワークの障害はウィルスによるもので、ローカル・エリア・ネットワーク(LAN)全体が影響を受けた。技術的不具合は3月5日の木曜日に起き、3月9日の火曜日に解決した。

UNHCRの構内で待たされていた難民は何時間も待たされた挙句、翌日また来るように言われ、苛立ったという。「一日中食事もしないで待っていた」とエチオピア難民の1人が詳述している。

その後、人口調査の中断3日目の3月9日に、苛立ちと不安から、行列のことで喧嘩となり、ソマリア女性がスーダン人に投石して怪我をさせ、騒乱にまでエスカレートした。

関係者によると、エチオピア人の人口調査が技術的不具合のため3月9日に延期され、難民たちは欲求不満になっていた。だが、当初、3月9日に予定されていたソマリアとスーダンの難民には変更が通知されていなかったため、両方のコミュニティーの人たちは、それぞれ自分たちが先に人口調査を受けられると思っていた。

そのような混乱の中で、人々はAGK警備員の命令に従わなくなった。UNHCR上級職員とAGK警備員は人口調査を待っている人たちに、ばらばらに命令を出すしかなかった。

「ケニアの警察官がいたら、こういうことは起きなかったのではないか」とある警察官は匿名を条件にKANEREに語った。

AGK警備員とケニア警察官の連係プレーのおかげで、翌日には平静に戻った。

難民の多くは、なぜUNHCRが技術の不具合を解決するのに、こんなに時間がかかるか、わからなかった。3月9日、エチオピア・コミュニティー出身の高齢男性は「頭にきてます。この間、私が自転車でUNHCRの構内に向かっているのを見たでしょう? それが今日になってもまだ、構内に入れないんですよ」と言っていた。

投石騒ぎ後も、人口調査は予定通りに続けられた。3月の最終週はずっと、AGK警備員が木の枝で作った長い鞭で難民を駆り立てていた。熱い太陽にさらされて立っている大勢の人々に対して、鞭が頻繁に使われた。

UNHCRの職員と接触してコメントをもらおうと努力したが成功しなかった。UNHCRの敷地内でインタビューする許可が下りなかったからだ。


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