Kakuma News Reflector 日本語版

カクマ難民キャンプの難民によるフリープレス
翻訳:難民自立支援ネットワークREN
著作権:REN(無断引用転載禁)

2012年7月号 溺死

2012年12月21日 | 最新ニュース
4月から5月にかけての豪雨で、7人が溺死した。

難民と現地住民が住むカクマキャンプとその周辺には、季節によって川が現れ、蛇行する。ここで、少なくとも7名が死亡した。

3月から5月にかけて、現地の村出身の成人男性1人と5人の難民が、この川で亡くなったという。カクマに洪水をもたらした豪雨により、川で溺死したのだ。

ダルフール人2人のうち1人は成人男性で、カクマの4月の洪水で死亡した。コミュニティー・リーダーの話では、一人は遺体で発見され、もう一人は行方不明という。

国際救済委員会(IRC)の職員によると、この1月からの難民の溺死者は4人しか確認されていないという。KANEREレのジャーナリストのインタビューでIRCの保健責任者は、「1月から5月までの間に溺死した人は4人だけだと認識している」と話した。

ところがKANEREは、7人がキャンプで溺死したという情報を入手している。この数字はIRCからの情報と異なる。IRCの医療担当者は「ここでは自然災害のデータは保存していない。10人が溺死した可能性もあるが、3人の遺体しか受け取っていない」と認めた。

5月中旬、エクアトリア・コミュニティーのスーダン人難民の子ども(7歳)が、ナベック川の支流で死亡した。この支流はカレムチュチ川につながり、現地住民のトゥルカナの人々が住んでいるカクマのはずれでタラチ川と合流し、さらに大きな川となっている。これらの川はキャンプの内外で多くの溺死事件を起こし、たびたび危険な状況になる。

多くの身元不明者が行方不明になっているという情報がある。地元の治安課によると、いくつかの溺死事件が報告されているが、多くの事故は関係機関に報告されていない可能性があるという。LWFの保安担当者はKANEREに「我々も本当の数は把握していない。しかし洪水の危険はこのキャンプで非常に大きい」と話した。

さらに付け加えると、カクマ1のエチオピア・コミュニティーでは、11ヶ月の男の子が水たまりまで這って行き溺死した。この水たまりは、かつてカクマ1ブロック10で水道水からあふれ出た水を貯める場所であった。洪水で、この危険な穴が満杯になり、付添いのいないキャンプの子どもたちにとっては危険な場所になった。小さな水たまりに死体が浮かんでいるのを発見したときの両親や近所の人達の悲しみは、いかばかりだったろう。この水溜りは、以後二度と事件が起こらぬように蓋をされた。

5月、カクマ2の某地区で、ソマリア人男性とスーダン人男性がカレムチュチ川で死亡した。2011年12月には、ブルンジ出身の家庭の2人の子どもが、カクマ1ゾーン4ブロック1の水たまりで、死亡した。両親と昼ごはんを食べた直後のことだった。

KANEREは、キャンプ住民と地元コミュニティーに対して、特に幼い子どもたちのために、洪水による危険に充分注意するよう、強く呼びかける。



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