Kakuma News Reflector 日本語版

カクマ難民キャンプの難民によるフリープレス
翻訳:難民自立支援ネットワークREN
著作権:REN(無断引用転載禁)

2009年1月号 カクマに到着する5万人のソマリア難民

2009年05月29日 | 最新ニュース
【写真】最近移転してきたソマリア難民のための臨時シェルター
今年中に、50,000人のソマリア難民がケニア東部のダダーブ難民キャンプからカクマキャンプに移転してくることになっている。このプロジェクトを受け持つUNHCRは、月に10,000人のソマリア難民を移転する計画だ。現在の目標では、毎週およそ3,000人のソマリア難民をカクマへ移送することになっている。
KANEREはソマリアのコミュニティ・リーダーはじめ最近移転してきたソマリア難民とこの活動について話した。
ソマリア人司会者の説明によると、ダダーブ難民キャンプは治安が悪く、また滞在難民が多すぎるため、移転は必要だという。BBC最近の報告によれば、ダダーブは受け入れ能力の3倍で運営されている。ソマリア人司会者は、ダダーブキャンプではソマリア難民が周知あるいは未知の武装したグループと組織に殺されていることを明らかにした。
難民はUNHCRによって、バスで遠路はるばる移送されてくる。最近到着したソマリア難民は、過密なバスで5日もかかり、悪路のため非常に不快な移送だったと報告している。
これまでの移送プロセスでは、難民の生活にいくつかの否定的な影響を及ぼした。ソマリア人司会者によると、ソマリア難民の到着の初期段階で、生活上の基本的な事柄で不十分なことがあったという。しかしUNHCRとNGOは移転されたソマリア難民の生活を守るために、「最善を尽くしてくれた」と思うとも言っている。
最近移転したソマリアの難民は、深刻な問題に直面しているとKANEREの記者に話した。プラスチックテントが太陽の熱を吸収し中にいられない状態になっているなど、シェルターが粗末だと主張する。しかも水が不足し、住空間が混雑し過ぎている。その上、食物の配給が「減り続けている」ように思われるし、小麦粉の代わりに配られる黄色いトウモロコシに困っているという。
ソマリア人到着者によるとUNHCRによる登録手続きに長時間かかる。登録後にはじめて配給カードが発行されるので、その間、食物や諸々の支援が受けられない。
ソマリア人到着者は、カクマキャンプでの教育は近頃「縮小傾向にある」ため、子どもたちが小中学校に入れなのではないかと心配している。UNHCRとLWFは、近年小学校10校(25校のうち)と中学校2校(3校のうち)を閉鎖した。


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