UNHCRの通訳者たちが報奨金の引き上げを求めて抗議活動を行った。
2014年7月14日の朝、少なくとも32人の難民労働者たちがUNHCRカクマ支部の保護課で静かな抗議活動を行った。抗議者たちは重要な日であったにもかかわらず仕事に行くのを拒否し、保護職員からの要請があるまで約2時間、国連の敷地内にある通訳事務所に集まっていた。
きちんとした資格があり登録もしている通訳者などから成る抗議グループの人々は、事務所で弁護士やグG4S職員による厳しい適正審査を受けなければならなかった。
グループの人たちが不満に思っているのは、毎月の給料が安いこと、公的な祝日の報奨金が何の手続きも経ずに差し引かれたこと、職場までの交通手段がないことなどだ。KANEREがインタビューしたところによると、難民の労働者たちは抗議活動を続けたら雇用を打ち切ると脅されたらしい。
【写真】UNHCRのオフィスの外で協議する通訳者たち
その審査過程は公平なものとは言えない内容だった。UNHCR職員は条件つきの質問を用意して難民スタッフにイエスかノーかを聞いただけだった。審査で尋ねられたのは、「UNHCRで働きたいか」という一点だけだ。
難民の通訳者たちは列をつくって審査を受けたが、終わるまでに約1時間もかかった。そして質問に「いいえ」と答えた7人の通訳者が仕事を失った。
7人の通訳者は全員スーダン国籍で、政府機関の事務所の外まで追い払われて、その場で解雇されたと主張した。「弁護士からの過激な質問に、私たちはノーと答えました。すると直ちに出入り口へ連れて行かれ、その日の午後には入ることを拒否されたのです。自分の意見を言う機会も与えられません。これは世界の人たちが考えているUNHCRの姿とは違います」と、元通訳のK.マビオルは話した。
KANEREはUNHCR支部長に接触すべく、いくつかの方法を試みたが、うまくいかなかった。
UNHCRカクマ支部で働いている難民通訳者たちの実際の月給は、5,500ケニアシリングつまり64ドルほどだ。ダダーブの難民キャンプでは通訳者たちは毎月1万ケニアシリングつまり117ドル受け取っている。カクマの難民通訳者たちは、UNHCRによる雇用は、2006年に制定された難民法の規定のように公平にはなっていないと考えている。
「この法律に基づき、ケニアにいる全ての認定を受けた難民とその家族は、ケニアが参加している国際協定に規定されている権利を有し義務を負う」―難民法16条1A
カクマでは、NGOが通常の時間外の仕事に対して報奨金制度を設けていて、それを監督しているのがUNHCRなのだが、NGOとUNHCRでは報奨金の額が違う。つまりUNHCRは、雇用条件について国際的な人権法に照らして難民の権利を侵害する状況になっているのだ。
世界人権宣言は、全ての人に「公正で有益な条件での仕事」を保証し、「すべて人は、いかなる差別をも受けることなく、同等の勤労に対し、同等の報酬を受ける権利を有する」と規定している(23条1―2)。労働の権利はまた、経済的、社会的及び文化的権利に関する国際規約第6条でも規定されている。
UNHCRの下で働く難民は、自分たちの雇用の権利を侵害されていることに強い不満を表してきた。難民は、国内スタッフや外国人スタッフよりも仕事量が多く労働時間が長いこともあると愚痴をこぼす。
KANEREは、UNHCRの下で働く通訳者などの難民労働者が直面している問題をより深く分析し、引き続きこの課題を報告していくつもりだ。
当面、KANEREは人道支援組織で働く難民に対し、キャンプ内の難民労働者の問題に関する対話や議論の場にKANEREを使ってもらうように頼んでいる。
2014年7月14日の朝、少なくとも32人の難民労働者たちがUNHCRカクマ支部の保護課で静かな抗議活動を行った。抗議者たちは重要な日であったにもかかわらず仕事に行くのを拒否し、保護職員からの要請があるまで約2時間、国連の敷地内にある通訳事務所に集まっていた。
きちんとした資格があり登録もしている通訳者などから成る抗議グループの人々は、事務所で弁護士やグG4S職員による厳しい適正審査を受けなければならなかった。
グループの人たちが不満に思っているのは、毎月の給料が安いこと、公的な祝日の報奨金が何の手続きも経ずに差し引かれたこと、職場までの交通手段がないことなどだ。KANEREがインタビューしたところによると、難民の労働者たちは抗議活動を続けたら雇用を打ち切ると脅されたらしい。
【写真】UNHCRのオフィスの外で協議する通訳者たち
その審査過程は公平なものとは言えない内容だった。UNHCR職員は条件つきの質問を用意して難民スタッフにイエスかノーかを聞いただけだった。審査で尋ねられたのは、「UNHCRで働きたいか」という一点だけだ。
難民の通訳者たちは列をつくって審査を受けたが、終わるまでに約1時間もかかった。そして質問に「いいえ」と答えた7人の通訳者が仕事を失った。
7人の通訳者は全員スーダン国籍で、政府機関の事務所の外まで追い払われて、その場で解雇されたと主張した。「弁護士からの過激な質問に、私たちはノーと答えました。すると直ちに出入り口へ連れて行かれ、その日の午後には入ることを拒否されたのです。自分の意見を言う機会も与えられません。これは世界の人たちが考えているUNHCRの姿とは違います」と、元通訳のK.マビオルは話した。
KANEREはUNHCR支部長に接触すべく、いくつかの方法を試みたが、うまくいかなかった。
UNHCRカクマ支部で働いている難民通訳者たちの実際の月給は、5,500ケニアシリングつまり64ドルほどだ。ダダーブの難民キャンプでは通訳者たちは毎月1万ケニアシリングつまり117ドル受け取っている。カクマの難民通訳者たちは、UNHCRによる雇用は、2006年に制定された難民法の規定のように公平にはなっていないと考えている。
「この法律に基づき、ケニアにいる全ての認定を受けた難民とその家族は、ケニアが参加している国際協定に規定されている権利を有し義務を負う」―難民法16条1A
カクマでは、NGOが通常の時間外の仕事に対して報奨金制度を設けていて、それを監督しているのがUNHCRなのだが、NGOとUNHCRでは報奨金の額が違う。つまりUNHCRは、雇用条件について国際的な人権法に照らして難民の権利を侵害する状況になっているのだ。
世界人権宣言は、全ての人に「公正で有益な条件での仕事」を保証し、「すべて人は、いかなる差別をも受けることなく、同等の勤労に対し、同等の報酬を受ける権利を有する」と規定している(23条1―2)。労働の権利はまた、経済的、社会的及び文化的権利に関する国際規約第6条でも規定されている。
UNHCRの下で働く難民は、自分たちの雇用の権利を侵害されていることに強い不満を表してきた。難民は、国内スタッフや外国人スタッフよりも仕事量が多く労働時間が長いこともあると愚痴をこぼす。
KANEREは、UNHCRの下で働く通訳者などの難民労働者が直面している問題をより深く分析し、引き続きこの課題を報告していくつもりだ。
当面、KANEREは人道支援組織で働く難民に対し、キャンプ内の難民労働者の問題に関する対話や議論の場にKANEREを使ってもらうように頼んでいる。
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