国内、海外のKANERE読者の皆様
カクマの国際的なキャンプの未来は予測できません! 難民は食糧を配給され、学校教育を受け、援助の宣伝道具として使われ、人間倉庫状態に置かれています! その先に何があるのかはわかりません。しかし、想像することはできます!
本号はさまざまな話を特集しています。南スーダンの危機は、カクマにも甚大な影響を及ぼしています。12月にジュバで暴動が始まり以来、収容所を求め2万人以上がケニアにやってきました。キャンプは茅葺き屋根と古い泥壁からテントの町へと文字通り変身しました。
1月から3月にかけて、カクマは高温と乾燥、それに粉塵の嵐というひどい天候に見舞われました。居住地を一掃する大きな砂嵐が頻繁に起き、それに誘発されたと見られ火災が、10件以上も報告されています。カクマ4は、オープンスペースにおける最悪の粉塵嵐を経験しました。
カクマ1での殺人現場は、難民と地元コミュニティーとのあいだに緊張をもたらしました。難民の子供を故意に刺殺した地元トゥルカナの男性が、ディディンガ・コミュニティーの難民グループに殺されたのです。一方で、不法なアルコール飲料を作っていた人たちが、警察に強制捜索され、マイナスの結果を被りました。
ダダーブ難民施設からの報告によると、引き続き治安状況が変動しています。1月8日、簡易爆発物がダダーブとダガハレの両キャンプ間の路上で爆発しました。両キャンプまで人道支援に携わる人たちを護衛する警察車両を狙って仕掛けられたものです。治安悪化により、現地での人道支援活動は一時すべて中止となりましたが、1週間後には正常な活動が再開されました。
さらに、1月4日、国境なき医師団の敷地内にある国境なき医師団ダガヘレ医療倉庫で火災が発生。4カ月から6カ月間使えるはずだった薬、医療器械、治療食の備蓄が焼け、すべて灰と化しました。キャンプの公式報告によると、火災の原因は電気系統の故障の可能性があるとのことです。
住民が動物とともに遊牧生活を送っているトゥルカナ地域では、干ばつに追い打ちをかけられ、多くの人たちが苦しんでいます。2013年以来、食料の配給が削減されている難民を含むこの地域の人々にとって、飢餓が災難に拍車をかけているのです。
そして最後に、KANEREはキャンプのアループ・ラーニング・センターと協力して、ジャーナリズム・ワークショップを開催しました。ワークショップには若者を招待し、対話型討論や批判的思考法に参加してもらいました。KANEREは、難民の若者に力をつけ、将来、ニュースの収集者や発信者になってもらうための、メディア・トレーニングの機会を、これからも提供していくつもりです。
トゥルカナの結婚式の話題は、異文化に触れることのできる最良の機会であり、宗教心をかき立て、昔のカクマ難民キャンプにあった多様性を思い起こさせてくれました。
いつもながら、いくつか足りない点はあります。けれども、自由な報道精神と批判的思考に基づく自主自立のために力を尽くしました。一般読者の皆様の寄稿と、特に精鋭な若い難民による地元の話題の寄稿をお願いします。
皆様がKANEREのニュースを読んでくださることを、心より期待しています。
KANERE編集長
カバタ・ボル
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