親愛なるKANERE読者の皆さまへ
2018年最初の配信となる特別号をお読みいただきありがとうございます。2017年は、スタッフが学業、仕事、海外への渡航等で多忙となり、The Kakuma News Reflectorの配信ができませんでした。
しかし、KANEREはここに、ニュースの配信を再開します。このニュース配信は今後も、難民により運営され、難民キャンプでの出来事や人道的サービス、人権等について、あまり語られることのない空恐ろしい出来事を、公平な視点からお伝えします。
ご承知のように、カクマは国際色豊かなキャンプで、生活は常にダイナミックに変化し続けています。人道支援団体は、支援スタッフの数は維持しつつ、人を入れ替えることで新しいスタッフをキャンプに迎え入れ、支援活動を行っています。難民の数が増えるほど、キャンペーンが資金調達の原動力になります。逆に、難民の数が減ることは問題です。なぜなら、難民が減れば資金が減り、それはしばしば支援スタッフの削減につながり、国の難民対策やアフリカ機構においてギャップやカルテルを作り出す要因になるからです。
多くの駐在スタッフがいるにもかかわらず、カクマとダダーブは最近の飢饉のせいで、人道的に最悪な事態に陥りました。トランプ氏の大統領就任以来、国連からの資金援助が縮小され、その結果、食糧の配給は2017年の間に二度も削減されました。いくつかの人道支援団体は、米国難民認定プログラムのアフリカ再定住サポートセンターを含むケニアでの難民支援活動を減速せざるを得ない状況に陥りました。
カクマ難民キャンプでは、トランプ大統領のネガティブな難民政策が、世界各地に離散した難民家族の自由や安全、社会的なつながりの減少につながっていると捉えられています。
この数ヶ月の間に、カクマでは安全上の問題が発生しています。例えば、夜中に家に押し入る略奪行為、銃で武装した凶悪犯による性的犯罪を含む暴力行為等です。
4月後半の記事に書かれている通り、政治難民が不当にも窃盗の疑いをかけられ、ケニア武装部隊にキャンプ内で殺害されました。それから8ヶ月経っても、この難民男性殺害事件は解決せず、被害者の親族やコミュニティーを苦しめ悲しませています。
ケニアの闇市場についての“難民不動産”の記事では、シェルターの所有権に関する裏のシステムについて、また他の記事では、正規の法的保護の欠落がキャンプ内での組織的腐敗を生み出していると伝えています。
私たちの記事に関するご意見、ご批判、あるいは専門家による投稿を歓迎します。ご連絡はこちらまでお願いします(kakuma.news@gmail.com)。
KANERE編集長 カバタ・ボル
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