親愛なるKANERE読者と未来のサポーターの皆さんへ
まず今号の発行が遅れたことをお詫びします。 実は、カクマ難民キャンプのフリープレスの存在そのものを危うくするような難問や争いが起き、出版が妨げられていました。 カクマと世界中のKANEREコミュニティが断固たる努力をしなかったら、ここまでたどり着けなかったかもしれません。
KANEREの活動はボランティアベースで行われていますが、危険が増し、活動が妨げられました。ここで言う危険とは、セキュリティが脅かされ、干ばつが長引き、難民キャンプ病院での死亡率が高くなり、キャンプ内で暴力的な争いが起きたことを指します。通常は雨が降っても短期間で、トゥルカナ地方の地元放牧民の家畜が飢える程度ですんでいます。ところが5月の雨は洪水を引き起こし、キャンプ内の多くのシェルターにかなりの損害が出ました。 こうした件については、後述の記事に繰り返し出てきます。
幸いにも、よい知らせもあります。 キャンプに新しいアドレスとブロッキング・システムを導入してくれたプランナーに、KANEREコミュニティはとても感謝しています。キャンプへの定住やその方法についての情報に、ぐんとアクセスしやすくなります。コンピューターや携帯電話で日常的にKANEREを読んでくれる難民は、キャンプ内、都市を問わず、徐々に増加しています。 KANEREの読者がKANEREのブログにコメントを寄せ、寄稿してくれることで、記事に関する議論が広がります。カクマ内外の読者には、記事の内容を他の人たちに語り、広める支援をしてくださるよう、強くお願いします。
KANEREの目的は、キャンプ内に市民社会を実現することですが、現在は市民社会が破壊され、多くの危険に直面しています。 最も深刻なのは、出版の自由が一方的に弾圧され、終わりの見えない危機が引き起こされていることです。 検閲は日常生活でごく当たり前に感じられます。今号の記事も、簡単には解決できない矛盾だらけの話を数多く取り上げています。こうした主張を続けることは、人間にとってなかなか苦しいことです!
KANEREは、カクマ難民キャンプ内の持続可能な市民社会実現に向けて、組織的に取り組んでいる唯一の組織です。 我々は、人権の旗手が我々と共に立ち上がり、カクマ難民キャンプで日常的に起きている人権侵害の被害者を保護してくれるように、求めます。 読者の方々は、記事を読み、難民フリープレスに寄稿し、記事の内容にコメントを寄せていただきたいと思います。そうすれば、活発な対話を続けることができるでしょう。
KANERE 編集長
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