Kakuma News Reflector 日本語版

カクマ難民キャンプの難民によるフリープレス
翻訳:難民自立支援ネットワークREN
著作権:REN(無断引用転載禁)

2009年1月号 UNHCRの手続きは難民の海外留学を遅らせる

2009年05月29日 | 教育
カクマキャンプのコンゴ難民であるJ.M.氏はスウェーデンのルンド大学医学部で2年間の修士コースを受ける特別な奨学金の機会を与えられた。彼は2009年1月12日に修士課程の勉強を開始することになっていた。残念なことに、J.M.氏はUNHCRの手続き遅延のため未だにカクマキャンプにいる。
KANEREはJ.M.氏に彼の状況について取材した。KANEREは関係のあるUNHCR当局者からもコメントをもらうため、連絡を取ろうとしたが、彼は忙しくてアポイントを取れなかった。
KANERE:あなたは自分の奨学金に関する情報をどのように受けましたか?
J.M.氏:「UNHCRコミュニティサービス・ユニットを通じて、欧州連合からの奨学金情報を得ました。」

KANERE:あなたはどのように自分の願書を出しましたか?
J.M.氏:「私は2008年7月23日に奨学金のウェブサイト(www.erasmusmundus10.net)からインターネットを通して応募しました。」

KANERE:申し込んだ後、どうなりましたか?
J.M.氏:「私は欧州連合によって受け入れられると返答をもらい、それから入学のために自分の願書をルンド大学に出しました。私はそこでも受け入れられました。その後、2008年10月14日に招待と財政援助の手紙がルンド大学から私に送られて来ました。手紙は、私がスウェーデンへ旅行することが認められ、2009年1月12日までにルンド大学に着かなければならないと明記されていました。その手紙は、私の奨学金が、最長22ヵ月の間、1ヵ月につき1,000ユーロ支払われることになっていて、ケニア往復の切符を含んでいることが確認されていました」

KANERE:次はどうなりましたか。
J.M.氏:「招待状を受けとったら、スウェーデンの大使館に行かなければならないと言われました。彼らから私に、私へのビザの発給が認められることをスウェーデン高等弁務官に示すためのもう一の手紙が送られてきて、それによりスウェーデンまで旅するための切符を大学からもらえるようになっていました」

KANERE:あなたがスウェーデンのビザを得るプロセスはどれくらい進みましたか?
J.M.氏:「私がビザを取るためには、パスポートまたはCTD(仮旅券)が必要です。私は2008年10月20日にUNHCR プロテクション・ユニットの職員からもらった[CTDのための]申し込み用紙に記入し、フォローアップしていました。しかし、CTDの処理はナイロビの支部でCTDの小冊子の不足のせいで遅れました。私は10月以来いつもフォローアップしていましたが、UNHCRの職員からはいつも待つようにと言われました」

KANERE:今や最終期限が切れてしまって、あなたはどう思いますか?
J.M.氏:「まだ決して遅くありません、まだ私は行けます」。(どうやって?) 「UNHCRがCTDを出してくれるまで交渉し続けます。今でも続けています」

KANERE:他に何かを付け加えることがありますか?
J.M.氏:「いいえ、ただ自分の権利である教育を今後も受けられるように、UNHCRにCTDを出するようあなたが間に入って促してくれることをお願いするだけです、ぜひお願いします。感謝します。これはまさしく拷問の再来です。心がひどく乱されているし、道議的にも混乱しているので、これは正に拷問です。私の権利が母国DRC[コンゴ民主共和国]政府によって否定されたと同じように、教育に対する権利はUNHCRによって否定されました。本来私が戦ってきたたのは、完全な権利を与えてもらうためだったというのに」


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