Kakuma News Reflector 日本語版

カクマ難民キャンプの難民によるフリープレス
翻訳:難民自立支援ネットワークREN
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2020年11月号 エリトリア人庇護希望者 キャンプ3で自殺

2021年01月23日 | 人道支援
【写真】状況ははっきりしないが、エリトリア人庇護希望者が隔離期間中にUNHCRのレセプションセンターからいなくなり、 36時間後に遺体で見つかった。自殺とみられる。

エリトリア人庇護希望者が、カクマ難民キャンプのキャンプ3で木から首を吊っているのが発見された。自殺とみられる。

カクマ3ゾーン2のブロックリーダーである難民からの情報を受け、KANEREのレポーターは警察や救急車が到着する前に現場にかけつけ、その後遺体が運ばれていくのを目撃した。庇護希望者はその場で死亡が確認された。

同胞の人々の話によると、自殺した庇護希望者は新たにキャンプに到着した者で、カクマの避難所で隔離期間中だった。

エリトリア出身の人々によると、自殺した庇護希望者は2020年8月22日土曜日の夜遅くに避難所からいなくなり、2020年8月24日月曜日に遺体で発見された。遺体は36時間以上木に吊るされた状態だったという。

自殺した庇護希望者は、2020年8月18日にカクマに到着し、避難所で数日間隔離されていた。「彼にジュースと食べ物を届けようと、カクマ3の避難所に行きました。でも彼はどこにもいませんでした」 4人の子どもの母親であるエリトリア人、ティティはKANEREにこう話している。

UNHCRカクマは哀悼の意を表し、「彼は殻に閉じこり精神的に混乱しているようで、食事も拒んでいたため、精神科看護師を含む医療チームで見守っていました」と述べた。

「彼の死の2日前に、UNHCRのプロテクションチームが支援を申し出てくれたのですが、彼は沈黙したままでした。庇護希望者をサポートする努力は最後まで実りませんでした」と、エリトリアコミュニティの通訳が述べている。

本事件はカクマ警察によって2020年8月24日の午前中に事件登録され、今後はケニア警察が調査を引き受けることになる。

今年初めには、KANERE2020年6月号の記事「難民申請者、カクマのエチオピア正教の教会で自殺を図る」で報告した通り、エチオピア人庇護希望者が自殺している。

2020年10月10日の世界メンタルヘルスデーを祝うなかで、フィリッポ・グランディ国連難民高等弁務官は、「避難民に対するメンタルヘルス支援はパンデミックの前からたいへん重要でした。しかし今、私たちは絶望の蔓延という緊急事態に取り組んでいるのが実情です」と述べた。


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