松ひとり言

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大河ドラマに和して”母里太兵衛”の黒田武士を

2014年01月05日 08時26分13秒 | 日記

今年最初の投稿です・・・・・本年も宜しくお願い致します

今年のNHKの大河ドラマは「黒田官兵衛」ですよね!

我が吟道松流では一年に4回行事があります!

初吟会春季吟詠大会吟遊会交歓吟詠会、です

春季・・・の時に「合吟コンクール」を行ってきています

その「課題吟」をここ数年、その年の大河ドラマから題材を!

直江兼続坂本龍馬平家物語、昨年は八重の桜でした

構成吟の中に必ず主人公・自作の和歌か詩を入れてきました

しかし!今年の黒田官兵衛(如水)の和歌や詩が見つかりません

たぶん、残っているのでしょうが、・・・そこで、ひらめいたのが

”黒田二十四騎”の一人で、”黒田八虎”の中にも入っている豪傑・・・

《母里太兵衛》にピンチヒッターとして登場していただきました。

読み方は《ぼりたへい》とかぼりでなくて《もりたへい》がありますが

我々は”もりたへい”できています、・・・さてこの人と言えば””でしょう

松口月城作の「名槍日本号」が中心になり、もちろん黒田節も入れます

そこにナレーション的な和歌を考えました、わたし松の自作です

次のような構成になりました・・・・・・

   人の世を 紡ぐ調べや 吟の道

          春にめざめし 酒の記憶よ

美酒元来吾が好む所

斗杯傾け尽くして人驚倒す

酒は呑め呑め呑むならば

日の本一のこの槍を

呑み取る程に呑むならば

これぞ誠の黒田武士

古謡一曲芸城の中

呑取る名槍日本号 

と言う流れになります、これを私が今月12日の初吟会で披露して

春季大会まで稽古に励み、数人づつの合吟でコンクールをします

このお話は有名なのでご存知の方が多いとおもいますが・・・・

京都の伏見城でのお話とか・・・・・主君黒田長政の命を受けて

酒豪で名を轟かせていた《母里太兵衛》が福島正則の屋敷に行きます

行く時に殿様から”絶対酒を飲んではならん”と言われてきたのに

福島の屋敷では酒盛りの真っ最中、「よい所へ来た!」と正則が

太兵衛に酒を勧めますが、殿様から言われてきているので、断ります

しかし、断りきれなくなり、一斗飲んで約束の褒美にと無理やり、槍を?

洒落でなく、”名槍日本号”を優々と持ち帰るというお話です

この”名槍日本号”は正親町天皇(おおぎまち天皇)から足利義昭、

義昭から織田信長、信長から豊臣秀吉、秀吉から福島正則にと

伝わってきている家宝を太兵衛に飲み取られたのでした

因みに昨年は《八重の桜》でしたので、新島襄の名詩「寒梅」中心で

最初にナレーション的な、和歌でなくて・・・今様形式で作りました

兄を慕いて都にぞ

 咲くや会津の八重桜

  梅に寄り添い二人して

   築く同志の学び舎を

    築く同志の学び舎を

庭上の一寒梅

笑って風雪を侵して開く

    打ち寄する 浮世の波は荒くとも

        こころの岩は うごかざりけり

争わず又力まず

自から百花の魁を占む

自から百花の魁を占む  

赤字の和歌は八重さんの自作です

このように毎年、初吟会を構成と吟とで楽しんでいます