今日は直近で受けた(といっても1年近く間が空いてしまいましたが……)知能検査(KABC-2検査)の結果の詳細についてお伝えしようと思います。
検査時の実年齢は11歳5カ月で
認知総合尺度 98
習得尺度 78
という結果でした。
認知総合尺度は勉強とは別の認知能力の評価で,地頭みたいなものでしょうか。
それに対し, 習得尺度は勉強することで獲得した学力を評価するもので,認知総合尺度より習得尺度が低いのは、持っている認知能力レベルに比べて学力が低いことを意味するそうです。
認知総合尺度は,数字だけ見れば年齢相応の平均的な頭と言えなくもないですが,その中の能力にばらつきがあり,平均すると98という結果でした。
具体的には,物語を完成させたりやパターンを推理する課題で評価される「計画尺度」は116と高かったのに対し,言われた言葉の順番や手の動作の順番を覚えて再現する「継次尺度」は82と低めでした。後者は時間軸に沿って記憶しておく能力が試されるもので,確かに日頃の息子の苦手とかぶるものがあります。目的(夜9時までに布団に入って寝るなど)のために必要な課題(入浴,歯磨き,明日の学校の準備)を順番に終わらせるのが難しく,To Doリストを作ったり考えられるありとあらゆる手段を尽くしているのに,一つ一つ親や先生が声かけをしないと終わらせることができません。
そもそもそういうところが苦手だったのかとわかると納得もしますが,具体的な解決策についてはまだ見いだせていません。
習得尺度が低かったことについては,検査を受けた頃,精神面で不安定なことが多く,普通級での授業をあまり受けていなかったことが影響していたかもしれません。
習得尺度内の各尺度では大きな差はなかったそうですが,はっきりとした苦手も見られました。
例えば「算数尺度」では,息子が計算ミスの多い繰り上がりなどのある課題が出され,そのまま低めの評価になりました。これは継次尺度の苦手が関係しているかもしれないと言われました。
また,「読み尺度 」で文の理解に苦手があり,言われたことをジェスチャーで伝える課題でずれた解答があったそうです。
先の投稿「言語も伸びる」で言語能力の成長に触れましたが,伸びていること自体は実感として間違いなく感じています。ただ,以前の言語の検査で「柔軟性」に欠けると指摘されており,思い込みが激しく,一部を読んだり聞いたりして間違った考えを持ったまま修正がきかず,周りと衝突することが日常生活でよくあります。これも自閉症児に多い苦手なのかもしれません。
これについては試行錯誤しながら対策を検討中です。
ある程度まとまったところでまた報告させていただこうと思います。