山田里奈オフィシャルブログ∞

文学座 山田里奈本人によるブログです。

ありがとう、青山こどもの城。

2015年02月01日 23時27分34秒 | Weblog
皆さま、こんばんは。

ご存知の方も多いと思いますが、本日、青山こどもの城が閉館となりました。

勿論、それにともなって、青山円形劇場も。

私、すっかり勘違いをしていて…3月末に閉館だとばかり思っていたので、昨夜、青山こどもの城のホームページを見て愕然。。。

うちの息子達と「閉館前に、また行こうね。」と約束してまして、春休みになったら…と思っていたので。

青山円形劇場…私にとっては、大切な大切な場所。

青山こどもの城…私と息子達の思い出の場所。

青山という立地も素晴らしいですし、音楽や造形に、あれほど自由に関われる場所が無くなるなんて。

息子は以前、こどもの城の広場で、丸太をノコギリで切るという体験をしました。

本物の木を、本物のノコギリで、それも自分の手で切る。

時間はかかりましたが、やり遂げました。

当時、まだ小さかった息子氏ですが、その体験を、しっかりと覚えています。

次男君も、紙で作った作品のこと、しっかりと覚えています。

本物の体験は、心に残ります。

青山円形劇場での演劇体験も、そうではないかと。

今日の日を迎えて、色々と書きたいのに、なんだか胸が苦しくて、うまく言葉が見つからないし、書いてると涙が溢れそうです。

正直、寂しい。

存続の運動や署名(ネット署名も)も、行われているようです。

私は、以前のブログ記事に、青山こどもの城について書いていますが(2014年4月6日付/タイトル・青山こどもの城)、閉館の事を知ってから今日まで、なんだか気持ちの整理がつかないままです。

以前のブログ記事に書いたように、想いが詰まっています。

あーーーーーほんと、こうして書いていても、うまく言葉が見つからない!!!

とても切ない。

俳優としても母としても、お世話になった場所に、ただただ、感謝です。

もう一度、楽屋前の廊下を歩いてみたかったな(当時の制作Mさんとの、当時は必死だったけど後に爆笑した衣装エピソードあり)。


そして、あの円形劇場の真ん中に寝そべり耳をあてて、今一度、“○○の声”を聞きたいです(本番直前に受けた「里奈!○○の声を聞いて!」というダメ出し…一生忘れません)。

あー書いていたら、泣きたい気持ちから、なんだか、笑いたいような不思議な気持ちになってきました。

やっぱり、劇場って、不思議ですね。

泣いたことと笑ったこととが、同時に溢れるように思い出されます。

思い出すと力が湧いてくる。

不思議なパワーがあります。

息子達が「覚えてる!」と、ハッキリ言うように、私もハッキリ「覚えてる!」。

素敵な、大切な、時間をありがとう。

青山円形劇場。

開演した瞬間、客席に座っていた子供達の呼吸の速さに、本当に怖さと楽しさの両方を瞬時に教えてもらった初日。

客席との距離が近い、円形劇場ならではの空気感。

その後に続いた仕事の数々も、あの場所から始まったものでした。

今、心の底から、青山円形劇場に「ありがとうございます」が言いたいです。

色々な事情があると思うので、単純には言えませんが…リニューアルという方法があるとするならば、私にとっては、それが一番嬉しいです。

でも、今後どうなったとしても、私も息子達も「覚えてる!」です。

繰り返しになりますが、本物の体験は心に残ります。

叶うことならば、この先も、子供達は勿論、大人達も、沢山の“本物の体験”が出来る場所を維持できる文化が、日本中に根付いていきますように。

私も、私なりに出来ることを、続けていきます。

あ、なんとか今日中に書けた。。。

2002年に出会ってから今日まで、本当にありがとう。
コメント (1)
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