作者のひとこと
看護師（７０歳女性 臨床美術士）
看護師として４０年余り病院勤務をしてきました。退職後社会の中で何か活動できるものはないかと模索していた時、絵を描くことが好きなことから臨床美術に興味を持ちました。
現在は臨床美術士として、病院、老健施設、デイサービス施設に出向き、高齢者（認知症を含む）を対象に臨床美術を提供する活動を行っています。臨床美術は参加者一人ひとりにそった言葉がけをしながら、その人の意欲と潜在能力を引き出していきます。特に自尊心を高められるような対応を心がけています。参加者の皆さんは、制作中も制作後も笑顔で生き生きとした表情をされ、コミュニケーションが活発になります。皆さんが楽しい時間を過ごしてくれることが私自身の励みとなり、心も豊かになります。
私にとって臨床美術との出会いは、自分の中にこれからの人生の意味を見つけることができ意義あるものになっています。
