マナーの悪さが祭りをなくす

毎年靖国神社では戦没者を慰霊する夏祭りとして「みたままつり」が行われてきたんだけど、今年は初めて露天の出店を中止することになったらしい。
みたままつりの歴史は古く、祭りが始まったのは終戦から2年後の1947年だったらしいのだけど、出店の中止は史上初なんだとか。
例年は参道に約200もの露店がずらっと並んで、午後10時までにぎわいを見せるらしく、人手も相当なもののようなのだけど、どうして今年は中止なのか・・・・と思ったら、理由はなんとナンパが原因（汗）
どうやら最近は若い人たちが遅くまで飲酒して騒いだり、ナンパ目的で祭りに参加する人が増えていたそうで、ネット上でも「ナンパ祭り」なんて揶揄されていたんだとか。
実際、露店が閉まった後も騒いでいる人が多くて、神社の近くに住む住民たちから「騒がしい」と神社にクレームが入っていたんだって。
さらに酒が絡むと必ず起こるのが客同士の小競り合い。昨年も祭り期間中にケンカや器物損壊などのトラブルが11件あったそうで、神社側も最近は警備員の増加など対処にあたっていたみたいだけど、それもどうやら限界だと判断したんだろうね。
まあ参拝が目的の人にとっては、祭りはおまけだったわけで、露店がなくなってゆっくり参拝できるようになったから大歓迎・・・って意見もあるみたいだけど、その一方で、昔からの伝統がなくなるのはさみしいと感じている人も多いみたい。
でも神社側もあれこれ手を尽くして、それでもだめだと判断したんだから、よっぽどのことだったんだと思う。
それにしてもマナーの悪い祭り客っていうのはどこにもいるものだなあ。