路地裏のドリブラー

純粋にサッカー選手を夢見る小学生兄弟のサッカーブログ

兄Kouは

2014-11-14 10:32:45 | まったり

訳あって坊主



小学4年生にしてスペイン旅行、華やかな弟Kaeだけを親が楽しみに育てている訳ではない。
2人のサッカーを必死にサポートしている。
私にとってはむしろ兄Kouの方が気になるのだが・・
「バルサ!ばるさ!」浮かれる弟を横目に兄Kouは、中学で仲間と喧嘩をしていた。

「朝からずっといちゃもんをつけられていた。ずっと我慢していたが帰りにやっちゃった」
「先にドンと押された」 話を聞くとどっちもこちも、
喧嘩するほどの内容では無いはずだが、まあ、ガキの頃はそんなものかと。

しかしね、痛いと言わせて、勝った方が責任を取るのが今も昔も喧嘩の常だ。
先にKouから報告を受けていたものの、私は中学に呼ばれ、相手宅にお詫びに伺う。
奴の頭をどつきながら親子で土下座である。

この事をこちらからジュニアユースに報告し、謹慎処分となる。

下手くそなりにも自力で頑張ってきた坊主。
本人も驚いていたのは先ず4月からのAチームへの選抜だっただろう、
スクールで一緒だった殆どの仲間はBチームへと移った中、唯一Aチームでの試合、練習活動をさせて頂いていた。

実力?お前ら、笑わせるなよ。特にKouか、、
それもこれも、
「コイツをここで育てやろう」と厳しくも暖かく見守ってくれている監督、コーチのお陰である。


振り上げた自分の手、、一瞬でも「これをしたら裏切ることになる」と思わなかったのか?
大好きなサッカーを失うかもしれない、今まで指導して下さった監督・コーチを裏切ってはいけない、
そう思わなかったのか?

まだまだ、私が思っている以上にこの子は「お子ちゃま」だった。
とても残念である。

私の中では「一旦サッカーを辞めさせる」という苦汁の決断でいたのだが
中学の担任の先生からもお願いをされた。
「お父さんにお願いです。Kouからサッカーを奪わないで頂きたい・・」
「こういう事を平気で、日常的にする子ではないんです」
喧嘩相手の本人・親にも許しを頂いたので、ジュニアユースに報告し、復活。

Kouの活動は先ず、Bチーム登録への降格、そして1週間のゴミ拾い、マネージャー役を命じられた。

この事を「ありがたく思え!」「感謝しろ!」と、どつく事は簡単にできるが、
そう、恩着せがましく育ててきたからこそ今回の事が起きたのではないか。

黙って奴が何処まで反省できるか見てやろう、
態度だけではない、この事で「心」までどう変化していくのか見てやろう。
そう思ってサッカーに復活させた。
そう、それこそが自分が求めるサッカー魂なんだから。

実家の母親にこの事を言うと
「お前だって小学から高校まで何人と喧嘩してきた?」
「私の苦労が分かったか? そんなのまだまだ私の苦労の入り口だわ」(ーー;




Kouの監督・コーチ殿、すみませんでした。
そしてKouの仲間達へ、君達を裏切ってしまい本当に申し訳ない。
残念なことだが、今回のKouのうなだれた様子をしっかり見ていて欲しい。
「俺ら、ああはなりたくないよな」
そう思って日頃の生活態度にも注意を払って欲しい。
「一瞬の馬鹿」で全てを失うんだよ。

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