【華緒洲三姉妹の混沌な日常 】プロローグ
※すでに公開済みのプロローグに加筆修正したものです。
◆ プロローグ ◆
ある日の午後、とある街にある大通りからひとつ奥に入った裏通り。
昔からある小さなお店や民家が立ち並ぶ。
人や車の往来も少なく、大通りの喧騒とは対照的に閑散としたこの通り。
そしてこの一角にひっそり佇む、ちょっとレトロで趣のあるお店に集められた三人の姉妹。
彼女たち三姉妹の日常を描く物語がここから始まる。
◆カオス・カフェ ロイヤルブルーへの道すがら◆
茜:(今日の天気予報は雨のはずやったけど晴れてよかったわ!)
◆ カオス・カフェ ロイヤルブルーの店前 ◆
茜 :(ここがあの人の言ってたお店か?
(看板にロイヤルブルーってあるからここでよさそうやな)
(うちにしては珍しく、迷子にならずにたどり着いたわ)
(しかし家から1分ぐらいのところに、こんなお店があるの知らんかったな)
(まあ、この通りめったに通らんからな)
(カギは開けてあるゆうてたから、ひとまず中に入って葵たちを待つことにするか)
灯:(えぇー。あぁー? ここ、ここだ)
(ここの道たまに通るけどこんなお店あるの気が付かなかったな)
(あのおじさんにお姉ちゃん達がここに集まってるって言われたんだけど、
あの双子が集まって何かやってるっていうのは、なんか嫌や予感しかしないんですケド)
(今更なんだけど、あんな約束しなきゃよかったな)
(家で勉強していたほうが気楽だし)
(んーっ、まぁ、でもしょうがないかぁ)
(喫茶店みたいだから、お姉ちゃん達、本当に何かごちそうしてくれるんだよね?)
葵:(でも、ここって前から空き店舗だったと思うんだけど、いつの間に綺麗にリフォームしたんだろう?)
(なかの電気はついているみたいだから営業してるのかな)
(オープンの札も出てるようだし。ところで、お姉ちゃん達、もう来てるのかな)
(でも、知らないお店に初めて入るのって、なんか勇気いるよね)
(ガンバレ私!)