今日は、昨年も参加した九州大学芸術工学科の公開講座へ・・・。
テーマは「蓄音機で楽しむ大正・昭和芸能文化 恋と愛の物語」
昨年は、電気も使ってないのに大きな音が出るのが何とも不思議で、雑音さえも耳に心地よく響く音色に惚れてしまい、すっかり蓄音機の虜に^m^
その約一年後・・・念願のマイ蓄音機もひょんなご縁でゲット♪
そんなわけで、前回とは違う目で口座に参加してきました。
3時から始まり、途中10分間の休憩があって、終わったのは6時前。その間、ほとんどSPレコードを聴き続ける感じの、コンサートのような何とも楽しい、好きな人にはたまらない講座です。
一曲目は、ビゼーの「カルメン」・・・管弦楽でしたが、蓄音機だとお色気たっぷりに聞こえてきます。古い時代の演奏がそのまま。
先生によると、SPレコードは一面に約2分半しか録音できないそうで、長い曲になると枚数が増えて・・・何度も裏返す作業が必要になり・・・CDだと眠くなってしまうけれど、蓄音機だと眠くなる暇がないんだとか^m^
エジソンが蓄音機を発明し、日本に入って来たのは明治の中頃。なので、初期の頃のSPレコードは芸者の小唄が多いそうな。
その頃の流行歌だという「初恋日記」や「港が見える丘」も。そうそう、この曲がヒットしたので横浜の「港が見える丘公園」ができたとか。
浪花節もあり。サイレント映画の頃の映画の解説もあり。美空ひばりが歌う映画の主題歌も。
いつ頃までがSPレコードだったのかというと、昭和34年ごろからEPやLPに変わっていったらしい。
そして・・・昨年(昨年の様子はここから)も聴いた渡邉はま子の歌。今年は「忘れちゃいやョ」2年連続でかけてくれるんだから、先生も好きなんだろうなぁ。なんと、この曲は発売3か月で発売禁止になったんだそうな。理由は「あたかも娼婦の媚態を眼前で見るが如き歌唱。エロを満喫させる」^m^あはは・・・聴く前にこんな話をされたら、どこがエロだ?・・・と、もう集中。
♪ ネェ 忘れちゃいやョ ♪ 忘れないでネ~ ♪
この部分のことなんだろうなぁ。カタカナで思わず入力してしまったけれど、お色気たっぷりに歌ってました。
次回はぜひ、発禁の曲ばかりを集めたコンサートで^m^(・・・と、アンケートに書いた)
他には、童謡劇(白雪姫)やシャンソン(何と、エディット・ピアフ。人気があるので高値らしい。)、歌曲等々。映画主題歌では「青い山脈」も。これはあまりにも有名なので私も知ってます。
童謡のジャケット
文部省推薦なのに「決死爆破隊」なんて題の歌も
参加者がかけて欲しいと持ってきたレコードも合わせると、全部で20曲ほどを聴きました。あっという間の3時間でした。
持ち運びのできる蓄音機・・・音は良くないらしい。
休憩時間に、針がどんな状態になったら交換するのか見せてもらいました。4枚くらいかけると針先が斜めになって・・・替え時。針は今でも作っているそうで、100本で3000円ほど。通販で買えるそうな。それから、福岡ではSPレコードを売っているところは無いそうで、ネットオークションなどで時々掘り出し物が出ることもあるのでチェックするといいですよ~・・・と。
来年も福岡に居たら参加しなきゃ。