田中良平 切り絵・切り紙制作所

Ryohei Tanaka`s Killer Cuts&Killing Shapes

三浦建太郎逝く

2021-05-20 22:04:35 | つぶやき
三浦建太郎が亡くなった。急性大動脈解離だそうだ。
54歳だったって。昼頃、森川ジョージのツイートで知った。
ショックだ。
え、まさかという感じで不謹慎ではあるが、似た名前の別人であれと思った。
ベルセルクの作者で間違いなかった。
残念極まる。
Twitter上では世界中のファンが嘆いている。
同時に恐れていたことが起こったとも思った。
みんな心配していたんだ。
あんな密度のマンガをほとんど一人で描いていたと聞く。
ベルセルクは先が長い。作者先に死んじゃうんじゃないかと。
結局、そうなってしまった。
突然。
その無念や相当なものだろう。
悲しい。
昼から、どうしよう、どうすればいい?
と、悩み、一瞬何とかなるんじゃないかと思ったりするんだが、どうにもならない。
どうしようもない。
あの物語を終わらせられる人はいないのだ。
グリフィスとガッツの決着はつかないのだ。
新しい不死のゾッドの絵が描かれることはないのだ。
あのパーティーの面々の旅は完全に途切れてしまった。
なんだよ。神様。つまんねぇことすんなよ。
本人描きたい、周りは読みたいって言ってんだから描かせてやればいいじゃねーかよ。
でも、三浦先生お疲れさまでした。
何度でも読み返すことのできる、楽しいマンガをありがとうございました。
中学生の頃から読んでいました。使途となった救われない伯爵の話に度肝を抜かれました。マンガと青春がリンクします。マンガを読むのが一番楽しい時期に出会えました。
蝕の絶望と地獄絵図には震えと感動が止まりませんでした。この作品をいったい誰に薦めればいいのだーっと頭を捻ったものです。(エイザワくんだった。)
この日本から、あのようなファンタジーが生まれ、昇華されていくのを目の当たりに出来たのは幸せでした。ピーター・ジャクソンのロード・オブ・リングを観たときは「こっちには三浦建太郎がいるぜ!読んでくれ!そして対談してくれと!」と思ったものです。
その、物語の筋の通し方。
ネームのセンス。
キャラクター造形。
そこから紡がれる、笑いと、魂を売った者たちの哀しみ。
人間への愛と、漫画という表現へのチャレンジ。
そのバランス感覚と熱量。
上手い絵が更に上手くなっていった画力。
モズクズ様の技の名前とか造形とかね、大笑いしながら無茶苦茶カッコイイわけですよ。
それとか、ガニシュカが鷹と相対した時、心奪われてしまう表情とかね。「マンガ」を手放さないわけですよ。マンガの中のリアルに対して凄く真摯な姿勢で臨んでいた感じがするんですよ。
あー、もう、ホント残念。ご冥福を心よりお祈りします。

そして、ついで思ったのが庵野秀明、エヴァ終わらせることが出来て良かったね。マジで。

作家さんたち、身体に気を付けてください。大事にしてください。





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