世界の中心で吉熊が叫ぶ2

身長15センチの吉熊くんと生きる独身OLの暮らし

スウィート・ノベンバー

2024年11月01日 | 日記
心療内科デー。待ち時間3時間半!!三連休前だったからだろうか、待合室には20人ぐらいの人がいた。
その前に駅そば。

金曜日の退勤後に、駅そば→いったん帰宅して一服・荷物整理→心療内科、という行動パターンはここ2年程で確立された。

待ち時間は、なんだか一週間の疲れがどっと出てきてしまったせいでウトウトと…。
それと、持ってきた障害者の手引きの冊子を眺め、自分に関係のありそうなサービスのページに付箋を貼ったりしていた。
税制面、その他サービスが充実している。ちょっとわくわくしてきた…!!

23時半、やっと名前が呼ばれた。

クマ医師、衣替えしてる(長袖着てる!!)。バーバリーのシャツ、かわいい。

視覚障害者手帳の申請をするにあたり、心療内科&薬局を安く受けられる「自立支援」も申請しようと思っている。
「先生、診断書を書いてくれませんか?お願いします」
クマ医師は急にシャキーン!とした表情で「はい!10日ぐらいかかっちゃうけど、眼科の診断書と同時期に出せると思う」とのこと。
通院歴18年。診断書を書いてもらったのは去年、順天堂で手術を受けたときのみ。

パワハラ、大病、を乗り越えた身としては障害者になることに対して何も思っていない。
東大病院の先生も「これからは行政や周囲の人たちの力を借りて生きていくのがいいでしょう」とおっしゃっていたし。
腹は決まった。
クマ医師、診断書、よろしくま!!

「仕事はどうですか?」とクマ医師。
「う~ん」と頭を抱える私。
そうなのだ、ネタがないのだ。
毎日楽しく仕事をしているのでどうしても悩めない。
同僚の話に涙が出るほど笑い、腹筋を崩壊させながら稟議書を書く(真剣に)。
口と意識は同僚へ、手元はPCへ。
その時間がとても楽しくて出勤するのが毎日嬉しい。
こんなこと24年の社会人生活で初めて。
睡眠もお薬を飲めばちゃんと眠れているし低気圧な日に手術したリンパ節が痛むことぐらいかな、悩みって。
住宅ローンもちゃきちゃき返せているし、親は元気だし、仕事は安定しているし、好きなものを食べて好きな本を読んで、めっちゃ幸せ。

「こんなんじゃ診断書、書きにくいでしょう。すいません、先生」と言うと、「大丈夫です」とクマ医師、笑っていた。


日曜日から母よーこたんと奈良に行くことをクマ医師に報告。
「奈良はアクセスが悪いので中学生の頃に行ってからは一度も行っていません。京都は時々行くんですけど」とクマ医師。
それを聞いて「…中学生の頃の先生を想像したら、なんかかわゆい…(ニヤニヤ)」と言ったらクマ医師、照れてて…全俺が萌えたッ。
どんな中学生だったのだろう。
とうぜん勉強ができて進学校に進んだのだろう。
宇宙に興味があったらしいが、高校時代、いちばんの親友が大病を患ったのがきっかけで大学は国立の医学部に進学。
学生時代に失明しかけて、休学を余儀なくされ、その時受けたケアで進路を内科から精神科に変えたんだっけ。
で、私たちは出会えた。

今日から11月。
毎年書いているけど、11月と言ったら「スウィート・ノベンバー」なのよ。

【映画】スウィート・ノベンバー 予告


弱っていく自分を見られたくないから自分から恋人のもとを去るというサラの心境を理解できたのは最近だ。
唸るほど秀逸な作品ではないが、エンヤの「only time」の音楽とアメリカの海沿いの街の風景がとても印象深く、11月になると歳時記のように思い出す作品。

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