幕末の志士、高杉晋作(1839~67年)の没後140年を記念して、下関市立長府博物館の企画展「高杉晋作と明治の元勲」が21日、同市長府黒門東町の市立美術館で始まった。伊藤博文が漢詩を書いた金色の屏風(びょうぶ)(初公開)をはじめ、高杉の資料など計30点を紹介している。
屏風は、縦1・7メートル、横3・7メートルの2枚。七言律詩と七言絶句の各2作が書かれている。「常に先賢の教えに従っている」ことなどが記され、日露戦争中の1904年7月、下関の豪商宅に招かれた酒席で請われ、書いたとされる。この豪商から別の市民の手に渡り、2000年5月、博物館が寄贈を受けた。博物館の展示スペースが狭いため、これまで公開していなかった。
また、山県有朋が日清戦争開戦の1894年に盛衰の心境を記した詩、96年にロシアで協定締結に向けた意気込みを書いた詩の2点も初めて公開している。
高杉の資料は、奇兵隊の戦況報告書のほか、毛利家の恩に報いるため牛馬のように忠勤に励むことを豪商の白石正一郎に伝えた書状、カニの模様入り携帯用すずり、編みがさも並べている。
長府博物館は「晋作の熱き思いは明治の元勲に受け継がれた」としている。
観覧料は一般200円、大学生100円。18歳以下、70歳(下関、北九州市民は65歳)以上は無料。月曜日休館。9月2日まで。問い合わせは同博物館(0832・45・0555)へ。
読売新聞 8/22
屏風は、縦1・7メートル、横3・7メートルの2枚。七言律詩と七言絶句の各2作が書かれている。「常に先賢の教えに従っている」ことなどが記され、日露戦争中の1904年7月、下関の豪商宅に招かれた酒席で請われ、書いたとされる。この豪商から別の市民の手に渡り、2000年5月、博物館が寄贈を受けた。博物館の展示スペースが狭いため、これまで公開していなかった。
また、山県有朋が日清戦争開戦の1894年に盛衰の心境を記した詩、96年にロシアで協定締結に向けた意気込みを書いた詩の2点も初めて公開している。
高杉の資料は、奇兵隊の戦況報告書のほか、毛利家の恩に報いるため牛馬のように忠勤に励むことを豪商の白石正一郎に伝えた書状、カニの模様入り携帯用すずり、編みがさも並べている。
長府博物館は「晋作の熱き思いは明治の元勲に受け継がれた」としている。
観覧料は一般200円、大学生100円。18歳以下、70歳(下関、北九州市民は65歳)以上は無料。月曜日休館。9月2日まで。問い合わせは同博物館(0832・45・0555)へ。
読売新聞 8/22