幕末の志士、坂本龍馬の人生を三菱財閥の創始者、岩崎弥太郎の視点から描いたNHK大河ドラマ「龍馬伝」が2010年1月3日(日曜午後8時)からスタートする。福山雅治さん(40)演じる龍馬の幼なじみで、初恋の相手でもある平井加尾役を演じるのは女優の広末涼子さん(29)だ。ドラマの撮影現場や地元・高知の英雄・龍馬について思いを語った。
--坂本龍馬と福山雅治さんのイメージは
福山さんが龍馬だとうかがったときは、最初はやっぱり「エーッ!」と思いました(笑い)。私としては「キレイすぎじゃない?」と思って……。福山雅治さんというのはすごく美しいイメージだったので合致しなかったですね。ただ、初めてポスターの写真で拝見したら、すごくハマってらっしゃって……。実際お会いしても違和感なく演じてらして、さすがだなと思いました。龍馬は男らしさと同時に女性的な部分も持った人物じゃないかなと思っているので、そういうところも福山さんにマッチしているように思います。
--クランクイン後、龍馬に詳しくなったことは
特にありません(笑い)。私は高知県出身で、ご存じの通り坂本龍馬さんと同郷なので幼少のころから本や資料やマンガも読みましたし、桂浜や高知城に行ったり、街を歩いていても、龍馬さんに触れ合うことが多かったんです。今回(撮影に)入る前に改めて何か勉強しなきゃいけないとか、情報や知識を入れておこうとかという意識は特にないです(笑い)。坂本龍馬さんというのは、みんながみんな大好きなヒーローですからね。
--平井加尾を演じます
正直なことを言うと、出演依頼を聞く前に、地元のおじさま方や親せきやいろんな方から「出ないのか?」「出なさい」とすごく言われていて、それで去年(08年)オファーをいただいて、すごくうれしくて光栄なのと同時にちょっとほっとしました。それと、平井加尾役ということで、龍馬さんにかかわる女性の中で、ある意味乙女姉やんや家族と並ぶくらい一緒に育ってきたというか、地元に根付いた役なので、それもとてもうれしいことでした。
--03年の大河「武蔵」出演時に将来演じてみたい役に「乙女姉やん」を挙げていました
忘れてました。乙女姉やんのキャラクターがすごく好きだったので、そういう発言をしたんだと思います。坂本龍馬が福山さんだとお聞きして、さすがにお姉さん役というのは難しいと思ったので、「なんで乙女姉やんじゃないんだ」という思いは全くありませんでした。(龍馬の)初恋の人で、まだとってもピュアな15歳から演じさせていただけるので、逆に申し訳ないような気持ちです。龍馬と加尾のすごく純粋でまっすぐで素直な恋愛を演じさせていただけるのは、すごくうれしいですね。
--会見で「できることなら私が龍馬をやりたかった」と発言していましたね
(龍馬は)地元・高知県のヒーローであり、自分もすごく身近に感じていて、あこがれもあり、大好きな人だからです。それと同時に、自分は小さいころは運動しかしていなくて、ずっと男の子に間違えられてきたくらい。生まれ変わって男になった方がいいかもしれないなんて思っていたので、やっぱり男の人だったら絶対演じたい役だなと思っていました。役者を始めてからは、自分は女性だから絶対にできないという意味も含めてあこがれでもありましたね。
--司馬遼太郎の「竜馬がゆく」には出てこない役です。どうイメージを膨らませましたか
確かに情報量は少ないですね。私が平井加尾という役をいただいて、どうしようかなと考えて、少ない資料を読んでいく中で、大事にしようと思ったのは、「実際に存在していた彼女に近づこう」ということではなくて、「この物語の中で、龍馬の初恋の人にふさわしい『加尾像』というものをつくっていけたら」ということです。みなさんに先入観なく見ていただけると思うので、彼女の像を作っていくと同時に、龍馬さんとのバランスを大事にしようと思っています。
--役作りは
私は時代劇の経験がとても少ないので、ビジュアル的に違和感が生まれるといやだなと思っていたので、所作であったり、物語の中で出てくる一弦琴も先生にけいこをつけていただきました。お着物を着ると、年相応のお着物を着た歩き方になってしまうので、15歳の加尾を演じる上では落ち着きすぎているというふうに先生もおっしゃっていたので、だからキャピキャピはしてないですけど、10代の初々しいかんじを出せるかっていうのも、粗野にした方が若く見えたりだとか、ということは工夫していこうというふうに考えていました。
--内面的な部分では?
すごくすてきな脚本を書いていただいているので、そこに陶酔するくらい入っていけば、自然にできることだと思っています。今回はファンデーションもとても黒く塗られていて、小麦色に焼けた高知の女の子という感じにしていただいてます(笑い)。年齢設定が若いせいか、全くアイメークとかをしてくれないんですね。ハイビジョン時代に適応できるのかちょっと不安で(笑い)、本当に大丈夫ですかって監督さんにも聞いたりしてるんです。素材が大事になってくると思うので、以前以上にスキンケアには気をつけて頑張ってます。
--土佐弁はどう?
本当にみなさん土佐弁には苦労されているみたいです。昔の方がなまりが強いから、難しいと思うんですけど、その点私は申し訳ないくらい苦労いらずで……(笑い)。
--共演者で土佐弁がうまい方は?
上手だなと思ったのは香川さん。土佐弁を使われたことはないそうなんですが、何の違和感もなくお話ししてて、アドリブなんかもどんどん出してくるんです。それも土佐弁が完ぺきなので、「どちらの方ですか?」って聞いちゃったくらいお上手でした。福山さんも苦労されてるとおっしゃってますけど、回を重ねるごとに上手になってらっしゃいますね。
<プロフィル>
ひろすえ・りょうこ。1980年7月18日生まれ。高知市出身。94年の第1回クレアラシル「ぴかぴかフェイスコンテスト」でグランプリ獲得、同CMでデビュー。ドラマ、映画、CMなど出演多数。歌手としても97年に「大スキ!」でNHK紅白歌合戦に出場。主な作品に映画「秘密」(99年)「WASABI」(02年)「おくりびと」(08年)「ゼロの焦点」(09年)など。
1/2 毎日新聞
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--坂本龍馬と福山雅治さんのイメージは
福山さんが龍馬だとうかがったときは、最初はやっぱり「エーッ!」と思いました(笑い)。私としては「キレイすぎじゃない?」と思って……。福山雅治さんというのはすごく美しいイメージだったので合致しなかったですね。ただ、初めてポスターの写真で拝見したら、すごくハマってらっしゃって……。実際お会いしても違和感なく演じてらして、さすがだなと思いました。龍馬は男らしさと同時に女性的な部分も持った人物じゃないかなと思っているので、そういうところも福山さんにマッチしているように思います。
--クランクイン後、龍馬に詳しくなったことは
特にありません(笑い)。私は高知県出身で、ご存じの通り坂本龍馬さんと同郷なので幼少のころから本や資料やマンガも読みましたし、桂浜や高知城に行ったり、街を歩いていても、龍馬さんに触れ合うことが多かったんです。今回(撮影に)入る前に改めて何か勉強しなきゃいけないとか、情報や知識を入れておこうとかという意識は特にないです(笑い)。坂本龍馬さんというのは、みんながみんな大好きなヒーローですからね。
--平井加尾を演じます
正直なことを言うと、出演依頼を聞く前に、地元のおじさま方や親せきやいろんな方から「出ないのか?」「出なさい」とすごく言われていて、それで去年(08年)オファーをいただいて、すごくうれしくて光栄なのと同時にちょっとほっとしました。それと、平井加尾役ということで、龍馬さんにかかわる女性の中で、ある意味乙女姉やんや家族と並ぶくらい一緒に育ってきたというか、地元に根付いた役なので、それもとてもうれしいことでした。
--03年の大河「武蔵」出演時に将来演じてみたい役に「乙女姉やん」を挙げていました
忘れてました。乙女姉やんのキャラクターがすごく好きだったので、そういう発言をしたんだと思います。坂本龍馬が福山さんだとお聞きして、さすがにお姉さん役というのは難しいと思ったので、「なんで乙女姉やんじゃないんだ」という思いは全くありませんでした。(龍馬の)初恋の人で、まだとってもピュアな15歳から演じさせていただけるので、逆に申し訳ないような気持ちです。龍馬と加尾のすごく純粋でまっすぐで素直な恋愛を演じさせていただけるのは、すごくうれしいですね。
--会見で「できることなら私が龍馬をやりたかった」と発言していましたね
(龍馬は)地元・高知県のヒーローであり、自分もすごく身近に感じていて、あこがれもあり、大好きな人だからです。それと同時に、自分は小さいころは運動しかしていなくて、ずっと男の子に間違えられてきたくらい。生まれ変わって男になった方がいいかもしれないなんて思っていたので、やっぱり男の人だったら絶対演じたい役だなと思っていました。役者を始めてからは、自分は女性だから絶対にできないという意味も含めてあこがれでもありましたね。
--司馬遼太郎の「竜馬がゆく」には出てこない役です。どうイメージを膨らませましたか
確かに情報量は少ないですね。私が平井加尾という役をいただいて、どうしようかなと考えて、少ない資料を読んでいく中で、大事にしようと思ったのは、「実際に存在していた彼女に近づこう」ということではなくて、「この物語の中で、龍馬の初恋の人にふさわしい『加尾像』というものをつくっていけたら」ということです。みなさんに先入観なく見ていただけると思うので、彼女の像を作っていくと同時に、龍馬さんとのバランスを大事にしようと思っています。
--役作りは
私は時代劇の経験がとても少ないので、ビジュアル的に違和感が生まれるといやだなと思っていたので、所作であったり、物語の中で出てくる一弦琴も先生にけいこをつけていただきました。お着物を着ると、年相応のお着物を着た歩き方になってしまうので、15歳の加尾を演じる上では落ち着きすぎているというふうに先生もおっしゃっていたので、だからキャピキャピはしてないですけど、10代の初々しいかんじを出せるかっていうのも、粗野にした方が若く見えたりだとか、ということは工夫していこうというふうに考えていました。
--内面的な部分では?
すごくすてきな脚本を書いていただいているので、そこに陶酔するくらい入っていけば、自然にできることだと思っています。今回はファンデーションもとても黒く塗られていて、小麦色に焼けた高知の女の子という感じにしていただいてます(笑い)。年齢設定が若いせいか、全くアイメークとかをしてくれないんですね。ハイビジョン時代に適応できるのかちょっと不安で(笑い)、本当に大丈夫ですかって監督さんにも聞いたりしてるんです。素材が大事になってくると思うので、以前以上にスキンケアには気をつけて頑張ってます。
--土佐弁はどう?
本当にみなさん土佐弁には苦労されているみたいです。昔の方がなまりが強いから、難しいと思うんですけど、その点私は申し訳ないくらい苦労いらずで……(笑い)。
--共演者で土佐弁がうまい方は?
上手だなと思ったのは香川さん。土佐弁を使われたことはないそうなんですが、何の違和感もなくお話ししてて、アドリブなんかもどんどん出してくるんです。それも土佐弁が完ぺきなので、「どちらの方ですか?」って聞いちゃったくらいお上手でした。福山さんも苦労されてるとおっしゃってますけど、回を重ねるごとに上手になってらっしゃいますね。
<プロフィル>
ひろすえ・りょうこ。1980年7月18日生まれ。高知市出身。94年の第1回クレアラシル「ぴかぴかフェイスコンテスト」でグランプリ獲得、同CMでデビュー。ドラマ、映画、CMなど出演多数。歌手としても97年に「大スキ!」でNHK紅白歌合戦に出場。主な作品に映画「秘密」(99年)「WASABI」(02年)「おくりびと」(08年)「ゼロの焦点」(09年)など。
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