みちのくの小京都と呼ばれる角館は、元和6年(1620年)芦名義勝によって作られ、秋田藩の中では、最も大きな城下町として発展してきました。武家町と町人町に分けられた町並みは、390年近く経った今でもほとんど変わらないまさに歴史の息づいている町です。地元の方お薦めのそば屋さん、角館で唯一、座敷に上がって見学ができる武家屋敷「石黒家」、冬の枝垂桜、町の歴史案内人が囲炉裏を囲んで焼栗やがっこをたべながらの語りなど冬の角館もなかなかこころ暖まる散策となりました。
地元で有名な手打ちそば屋の菊蔵
頼んだのは、板得そば。なぜかえびが申し訳なさそうに1匹ついています。
そばは太めの手打の二八そばで素朴でありながら腰が強いそばです。
つゆと蕎麦湯の味のバランスが良く何度もおかわりしました!落ち着いて食べれるお店です。ごちそうさまでした。
手打 菊蔵そば http://www.hana.or.jp/~kikuzou/
石黒家
石黒家は、佐竹北家の家臣で、おもに財用役や勘定役といった財政面を担当していたそうで、屋敷の蔵の中には数々の江戸時代の歴史を感じる品々が当時のまま見ることができます。
角館で唯一、座敷に上がって見学ができる武家屋敷で、親切に係りの方が屋敷内を説明してくれます。
入館 高校生以上 300円 小中学生150円 開館 9時~17時 年中無休
きれいな屋敷内
襖を開けるとなんと江戸時代の雛人形が。
これを見ると今の雛人形が陳腐に見えます。
保存状態が良いですね。
すっばらしくきれることでしょう!
解体新書も。。。
さて、この解体新書が何故、角館の石黒家に所蔵されているのか?
それは、絵図を描いた小田野直武が秋田藩士であったこと。
平賀源内から洋風画の手ほどきを受けたという小田野は、僅か半年間で
解剖図絵の作成を行なったとされます。
りっぱな蔵の扉
ほかにもたくさんの品々陳列
引き続き、武家屋敷「岩橋家」で角館冬がたり
栗がこんがり焼けています。囲炉裏(いろり)の火が懐かしい。冬の角館のひととき。角館の歴史、枝垂れ桜、冬の暮らし、角館の美味しいもの---。角館の歴史案内人が、じっくり語る30分。(無料です)
焼き栗がおいしいかった。
囲炉裏の脇には、
いぶりがっこ (雅香)
歯ごたえがよく「がっこ」と音がなるところから呼ばれるようになったとも。
(ハタハタ)
雪深く、昔は近くにスーパーなどなかったので、こういったいぶりがっこやハタハタを囲炉裏の上に燻されて長期間の保存食として食されたという。
聴き終った後に、「冬がたり エグ聴いでケダ証明書」を一人一人頂く。
あんたナバ このサッピドコ 角館サ来てケダ”角館の冬がたり”エグ聴いでケダンシナ。冬の様子 ちょんまげ時代の事 枝垂桜の話ッコなどチャント聴いでケダ事を証明するンシ。
マダ ナデッカデ オザッテタンヒ
平成20年1月13日
かくのだて歴史案内人組合
訳 ; あなたは、寒いところ角館に来て下さって”角館の冬がたり”聴いて下さいました。冬の様子、ちょんまげ時代の事、枝垂桜の話をしっかりと聴いて下さったことを証明します。
再びおいで下さい。
はっきりと聴き取れない部分もありましたが、おじさんの心温まる語り口は囲炉裏の温かさとあいまってあっという間の30分でした。思い出になりました。
冬がたりの様子
3月末まで毎週、金・土・日・祝日 午前、午後計2回
この岩橋家は、映画たそがれ清兵衛の撮影箇所として女優宮沢りえの実家の設定でロケされたということです。
角館のシダレザクラは、明暦2年(1656)角館の所預りとなった佐竹義隣(さたけよしちか)の嫡男義明(よしはる)の妻が、お輿入れの際に生家の京都三条西家から持ってきた桜の苗木3本が植え継がれて増えたと伝えられている。小京都といわれる由縁のひとつですね!
樹種はエドヒガンのシダレとなったもので花色は白系と淡紅系の2種がある。このサクラは、主に表町、東勝楽丁などの武家屋敷に植えられ、樹齢二百数十年の巨木から若木まで200本を超え、このうち152本が天然記念物に指定されている。市街地内に古くから受け継がれた群として他に類例をみないものである。
4月下旬のしだれ桜を想像するだけでうれしくなりますね!
武家屋敷 案内図