いつものように、海外のclassic-FMラジオを流していたら、チャイコフスキーのピアノコンチェルト1番が流れた。
クラシック音楽を好きになったきっかけはこの曲でした。
この曲を聴くと、高校生だった頃と先生の記憶が蘇える。
音楽好きの先生で、お昼休みの時間、自宅からレコードを持ってきては、よく生徒達にクラシックを聴かせていた。
当時、私はアメリカンポップスやヨーロピアンポップスを夢中で聴いていたので、クラシックは別世界のものだった。
同級生に誘われて始めてピアノ協奏曲を聴いたとき、あのピアノの力強い響きに引き付けられ、クラシックの素晴らしさに目覚め、その後は音楽を幅広く聴くようになった。
クラシック音楽に興味を持つ原点と言えるのがこの曲です。
当時学校で聴いた電蓄と言われた蓄音機です。
先生は担任でもなく、特に親しくも無く、話をした記憶もない。
それなのに、チャイコフスキーのピアノコンチェルトを聴くたび、60年以上も前のことなのに、今でもメガネをかけたN先生の顔が浮かんでくる。
ホルンが鳴ったあと、オーケストラを従えていくように、ピアノが力強くそして華々しく始まる、特にそこが好きなんだ。
今までに、コンサートで聴いた曲の中ではこの曲が一番回数が多い。