春は鮮やかで色とりどりの花に目を奪われます。
だけれど、里山や雑木林に目を向けると、淡く優しい色合いに気がつきます。
この時期だけ、それぞれの樹木の若葉がパッチワークのように色が浮きだって目立ちます。
この風景が見られるのもほんの10日ほどでしょう。
特有の葉の形や色合いを見せるのはほんの一時です。
近づいて見ると、透明感が有り透けるように美しい。
若葉の梢を渡る風も気持ちが良いし目の養生によいですよ。
それを過ぎれば、新緑からスピードを上げて色が深くなり、森は青で一体化してしまいます。
そうなれば、その樹木がそこにあったことなど分からなくなってしまいます。
秋の紅葉にも負けない美しさです。