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今日の記憶を一言半句

向田邦子作「あ・うん」の記憶

4日続きの猛暑日。

今日も最高気温は39度。

この暑さでも毎日咲いてくれるハイビスカス。

 

 

思い出せないこと、でもそのことさえ明日には忘れてしまう。

年齢とともに記憶力の衰えは致し方ないですね。

思い出せないことが多くなり、なかなか出てこないと諦めも早くなった。

ところが、諦めればよいものを、そのことが気になって仕方ないこともある。

 

今朝も、ネットラジオから流れた曲名が思い出せず、なんだっけ、なんだっけと、ずーと頭に残ったまま。

放送局がLondon CRASSIC FMなので問い合わせは無理だし。

 

 

4~50年前のことだが、ラジオやTVから流れたコマーシャルの挿入歌やドラマに使われている音楽がわからないと、放送局に電話で問合わせていた。

 

電話交換手に内容を話すと、必ず問い合わせに応じて担当から電話があった。

 

今でも記憶に残っている問い合わせした曲がある。

 

NHKが1980年に放送したドラマ、向田邦子作「あ・うん」をご覧になった方も多いでしょう。

ご存知のように、昭和初期の時代と風俗を背景に、二人の男の固い友情と家族のきずなを描いた、向田邦子作品のドラマです。

劇中に繰り返し流れる曲があり、その曲名を知りたくてNHKに問合わせたら、その曲は、アルビノーニ作曲の「アダージョ」だと伝えてくれた。

ドラマの細部にわたり、必ず印象的なシーンにはこの「アダージョ」の音楽が流れた。

ドラマを引き立て、情感が心に沁み入る曲でした。

 

それからは、忘れられない曲になった。

 

アルビノーニ - 弦楽とオルガンのためのアダージョ ト短調 カラヤン ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団

 

残念なことに、この放送があった翌年の1981年8月に向田邦子は飛行機事故で急逝しています。

 

話がそれたが、

新聞の放送番組表に、今でも放送局名の下に電話番号が書いてある。

そこに電話をすれば、音楽だけではなく放送局への質問に答えてくれるはず。

 

今朝の題名のわからない曲は、今だ解決せず。

いつかは、ふと思い出すことも。

だけど、ひと晩眠って明日になれば、今日のそんなことなど忘れてしまうことも多い。

それでいいのだ。

 

今夕も開花した夕顔(夜顔)

 

 

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