ガラ携からスマホに取り替えたばかりのお二人から頼まれ、スマホの使い方の勉強会をしました。
お二人とも後期高齢者で、あまり私と変わらない年齢なので、忘れても大丈夫なように、メモ帳持参してもらい、時間は掛かったが、メモ帳に操作手順をスマホの画面の絵を描いてもらうことで進めました。
もし操作手順を忘れても、書いたメモ帳を見れば分かるように、アプリの絵を描いて、ここをタップなどと書いてもらいながら2時間あまり、電話の掛け方、電話番号の登録の仕方、メールやLINEのやり方、ネットへの接続や検索の仕方など習得して帰りました。
雑談の中で、二人とも携帯やスマホは、どこまでも無線で繋がっているものだと思いこんでいたので、知る必要もないのですが、スマホの繋がる仕組みを説明してあげました。
ご存知だとは思いますが、もし同じようにそう思っている方が居れば参考に。
下の絵のように、無線を使っているのはほんの一部で、90%以上は有線で繋がっています。
通信は電話の音声通信とデーターをやりとりするパケット通信の2つを契約しているでしょう。
誰かの携帯に発信すると、契約している携帯電話会社の一番近い無線基地局まで無線で飛びます。
電話した相手が電源を入れていれば、瞬時に相手の居場所の無線基地局を探しだして接続してくれます。
探し出した無線基地局がどこであれ、そこまでの区間はず〜とケーブルで繋がっています。
自宅でWiFiを利用すると、スマホからモデムまでは無線で、そこから先は自分が加入している電話会社の光加入電話回線などを経由して、世界に繋がっているわけです。WiFiだと無線区間は数メートルですね。
すなわち、電話をかけた人、電話を受ける人とも、近くの無線基地局までが無線で、その間を繋いでいるのは国内でも海外でも、何処であっても有線のケーブルでつながっています。
災害等で、無線基地局は大丈夫なのに、そこに繋がっている周辺のケーブルが被害を受ければ通信が途絶えてしまうわけです。
世界中へは海底ケーブルで繋がっており、衛星通信は極一部です。
12月12日の朝日新聞に、ちょっと気になるこんな記事がありました。
タイトルは、「海底ケーブル制するもの世界を支配」です。
この記事の続編が「帝国の手先海底ケーブル」の見出しで24日、25日、26日で連載しています。
日常的に、なんの疑問もなくSNSのやりとりをしたり、金融取引や軍事命令から国家機密情報までの国際通信は99%まで海底ケーブルを経由してやり取りしています。
そのインフラとなる通信設備を制する者が、今世界に大きな影響力を持つようになってきているようです。
今までは通信会社が占めていたが、グーグルやメタなどのいわゆるGAFAMと呼ばれるアメリカIT大手が自ら海底ケーブルを布設して通信まで飲み込もうとしているようです。
一言半句には長くなってしまいますので、このことはまたの機会に。